すなわち、テレビチャンネルやオンラインメディア、雑誌、新聞などで人間や動物の映像を放映することが禁止されるという。
実際上は、現在、アフガニスタンでのテレビのニュースでレポーターなどの人物が映し出されているが、タリバン政権は、段階的にこの法律を実行に移していくと表明している。
タリバンの本拠地、アフガニスタン南部のカンダハールやヘルマンドでは、タリバン幹部がジャーナリストたちを呼びつけて、人間や動物の映像を放映することをこれから禁止すると指示している。...
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すなわち、テレビチャンネルやオンラインメディア、雑誌、新聞などで人間や動物の映像を放映することが禁止されるという。
実際上は、現在、アフガニスタンでのテレビのニュースでレポーターなどの人物が映し出されているが、タリバン政権は、段階的にこの法律を実行に移していくと表明している。
タリバンの本拠地、アフガニスタン南部のカンダハールやヘルマンドでは、タリバン幹部がジャーナリストたちを呼びつけて、人間や動物の映像を放映することをこれから禁止すると指示している。人間を含めて、生き物の映像を放映することは、タリバンによると、イスラムの教えに反することだという。、
これは、イスラム教の最も厳格な解釈で、世界ではアフガニスタンのタリバンでのみ採用されていて、第1期タリバン政権(1996年~2001年)では全ての生物の映像の表示は禁止されていたという。同時に、イスラム教に対する全ての批評も禁止されていたという。
今回施行される法律35条は、昔の法律への回帰といえるもので、この中には、女性がベールで顔を隠すことや、公衆の場で声を発することの禁止などが盛り込まれている。タリバン政権に移行してから3年経過した現在、20年前の体制が失われたのではなく、逆に20年前に戻った形で現状の政治体制が運営されているという。
一方、タリバンの中にはイスラム社会の近代化に対してオープンな考えを持つグループもいるが、権力を握っているのは、これまで20年間以上も国際社会により支持された共和制政権に抵抗した、厳格なタリバン組織だという。
現地のジャーナリストによると、アフガニスタンは{表現の自由の墓場}になりつつあるという。
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