最新の米国連邦議会でのインド系議員数は、上院で5人、下院で40人を数える。これは、米国でのインド系国民の全人口に占める割合をはるかに超すという。
さらに、昨年2023年に発行された報告書によると、440万人のインド系米国人の数は、米国での中国系米国人をはるかに凌ぐ結果となっている。インド系住民は、政界だけでなく、産業界にも進出している。例えば、米国の大企業500社のうち、25社が、インド系のリーダーで経営されているという。...
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最新の米国連邦議会でのインド系議員数は、上院で5人、下院で40人を数える。これは、米国でのインド系国民の全人口に占める割合をはるかに超すという。
さらに、昨年2023年に発行された報告書によると、440万人のインド系米国人の数は、米国での中国系米国人をはるかに凌ぐ結果となっている。インド系住民は、政界だけでなく、産業界にも進出している。例えば、米国の大企業500社のうち、25社が、インド系のリーダーで経営されているという。その中には、マイクロソフト社、ユーチューブ社、アドビ社などが含まれている。ちなみに、10年前は、11社がインド系の経営者で占められていた。
インド系の米国人の米国社会における影響力の増加は、最近の現象で、2000年代からのカリフォルニア州サンフランシスコ市のシリコンバレーへのインド系エンジニアたちの大量入国した時期と一致している。
米国ではインド系移民はこれまで、学歴が高いほど高収入を得ることができた。多くのインド系移民が成功を収めた理由として、米国の新聞はインド系移民エリートの母国語となっている英語の語学力と、選挙制度で培った、民主主義意識とインドの技術分野での高等教育のレベルに高さを挙げている。
一方、インド社会の身分制度カーストについては触れられることは少ないが、米国での成功の裏にはカースト制度が何らかの影響を及ぼしているという。
すなわち、インド系移民は、米国においても南インドの地方で盛んな身分制度カ―ストを持ち込んでいる。 例えば、カマラ・ハリスの母親やマイクロソフトの会長も、カースト制度で最上級に属している。このカースト制度がある種の身分制度を持ち込み、米国社会をいっそう複雑なものにしていると言われている。
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