フランスでは、大統領からの発表は、日曜日の夜と月曜日の間で行われるのが通例であるので、大統領としては、充分時間をかけて熟考していると想像しながらも、側近の1人は「慌てて決定するより、相談してほしい。」と考えている。
しかし、フランスでは、ガブリエル・アタル首相の辞任から47日間の政権の空白が続いており、RFI政治担当記者によると、いろんな憶測や威嚇が飛び交っているという。つい最近では、二コラ・サルコジ元大統領が、『フィガロ紙』の記事で、自政党の共和党に対して、政権に入って右派の首相を擁立することを主張している。...
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フランスでは、大統領からの発表は、日曜日の夜と月曜日の間で行われるのが通例であるので、大統領としては、充分時間をかけて熟考していると想像しながらも、側近の1人は「慌てて決定するより、相談してほしい。」と考えている。
しかし、フランスでは、ガブリエル・アタル首相の辞任から47日間の政権の空白が続いており、RFI政治担当記者によると、いろんな憶測や威嚇が飛び交っているという。つい最近では、二コラ・サルコジ元大統領が、『フィガロ紙』の記事で、自政党の共和党に対して、政権に入って右派の首相を擁立することを主張している。サルコジ元大統領によると、元首相のベルナール・カゼネーブの名が挙がっているが、中道右派から離れているので適切ではないとの見解を出して反対している。
今日の日曜日に流れた情報によると、明日の月曜日の朝、マクロン大統領がベルナール・カゼネーブ氏をエリゼ宮に迎え、新しい首相の任命に関して相談するという。
なお、数日前からベルナール・カゼネーブの名前が、新首相候補として挙がっているが、社会党のカゼネーブ元大統領の取り巻きの情報によると、「カゼネーブ自身としては首相になることを望んでいる訳でなく、国を余計なトラブルに巻き込まないために、義務として首相になる。」という。
情報では、これまで人気のなかった64才での一括退職とする制度改革がマクロン大統領とカゼネーブとの会談の議題に含まれるという。
さらに、マクロン大統領の口からは、これまで誰も予想もしなかった他の新首相の名前が出てくる可能性もある。いずれにせよ、来週初めのフランスの政治の動きに注目したい。
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