カレン・バス市長は、すでに3月パリを訪問したが、その時にセーヌ川沿いの競技会場を視察し、さらにパリ・オリンピック委員会の運営状況や選手たちの交通手段、宿舎などのインフラ、競技会場への選手たちのアクセス方法、観衆としてのアクセス方法や増大する交通整理方法などを詳細に調査している。...

カレン・バス市長は、すでに3月パリを訪問したが、その時にセーヌ川沿いの競技会場を視察し、さらにパリ・オリンピック委員会の運営状況や選手たちの交通手段、宿舎などのインフラ、競技会場への選手たちのアクセス方法、観衆としてのアクセス方法や増大する交通整理方法などを詳細に調査している。 カレン・バス氏は、視察後「パリ大会の運営状況を視察して多くのことを学ぶことができた。これらの’学び‘を2028年のロスアンゼルス大会に生かしていきたい。」と語った。

なお、ロサンゼルス市の面積は、パリ市の12倍あるが、地下鉄網は密に張めぐされていないので、選手や観衆の輸送手段としてバス交通網を3000路線設ける必要があることや、路上生活者の数が約4万人で、パリ市の10倍に相当することなど、今後4年以内に解決すべき問題が山積みとなっている。

カレン・バス氏もこれらの問題を充分認識していて、残った時間を無駄にしないで、米国ロサンゼルス市に帰国後、即座に行動に移したいと語った。さらに、このことが、パリ大会の視察で学んだ‘主要な教訓’だと強調した。

カレン・バス氏が学んだもう1つの教訓は、オリンピックの地域社会へのプラスの経済効果だという。パリ大会では中小企業や社会活動団体の活動が活性化して、パリ大会の経済活性効果の25％を占めるまでに至ったという。