4年毎のオリンピックでは、国際オリンピック委員会(IOC、1894年設立)公認のビデオゲーム・キャラクターとして日本の「マリオ(注1後記)&ソニック(注2後記)」が2008年の北京大会以降毎回制作されてきていた。しかし、パリ大会ではIOCの意向により採用されなくなったため、世界中の多くのゲームファンが喪失感を表している。
8月6日付
『BBCニュース』は、長らくオリンピック関連ビデオゲーム・キャラクターとして登場していた「マリオ&ソニック」がパリ大会で不採用となったと報じている。
「マリオ&ソニック」は、2008年北京大会からIOC公認ビデオゲーム・キャラクターとして登場し、2021年東京大会まで17年間もの長い間、ゲームファンから支持されてきていた。
しかし、同ゲーム監修・制作に関わってきたリー・コッカ―氏はこの程、同キャラクターはパリ大会関連ゲーム・キャラクターとしては制作されなくなった旨SNS「X」に投稿した。...
全部読む
8月6日付
『BBCニュース』は、長らくオリンピック関連ビデオゲーム・キャラクターとして登場していた「マリオ&ソニック」がパリ大会で不採用となったと報じている。
「マリオ&ソニック」は、2008年北京大会からIOC公認ビデオゲーム・キャラクターとして登場し、2021年東京大会まで17年間もの長い間、ゲームファンから支持されてきていた。
しかし、同ゲーム監修・制作に関わってきたリー・コッカ―氏はこの程、同キャラクターはパリ大会関連ゲーム・キャラクターとしては制作されなくなった旨SNS「X」に投稿した。
同氏によると、IOCの方針変更で、今回はnWay(米韓合弁会社)製の簡易な携帯・スマホゲーム「オリンピックス・ゴー!」が採用されることになったという。
同氏としては、1990年代まで犬猿の仲だった任天堂(1889年設立)とセガ(1965年前身設立)が2000年代になって友好関係となっていることを察知し、両社トップ及びIOCに対して、「最も人気のある配管工マリオと地球最速のハリネズミ・ソニック」を組み合わせたビデオゲーム制作を持ち掛けて交渉をまとめたことから、非常に思い入れがあった。
2008年大会から採用された初期版は、約2,600万本も売り上げる大ヒット作品になったという。
かかる背景もあって、リー氏のSNS投稿を読んだ30万人のフォロワーからは、“あのゲームが好きだった”とか、“あのゲームとともに成長した”等々、かなりの喪失感を持っての投稿が相次いだという。
なお、『BBC』がIOC事務局に問い合わせたところ、“東京大会開催が2021年に延期され、パリ大会までの十分な時間が取れなかったため、マリオ&ソニックのパリ大会版制作に至らなかった”とした上で、“(マリオ&ソニックの)東京大会版は依然入手可能で人気があるので問題ないと思う”とコメントしている。
(注1)マリオ:任天堂が開発したファミリーコンピューター用アクションゲーム「スーパーマリオブラザーズ」に登場するキャラクターで職業は配管工。1985年発売開始。
(注2)ソニック:セガが開発したアクションゲームに登場するハリネズミのキャラクター。1991年発売開始。
閉じる