|
|
|
|
【Globali】
サウジアラビア:イスラム教徒の大巡礼期間に550人以上が熱中症で死亡(2024/06/20)
『フランス24チャンネル)』6月19日付けによると、サウジアラビアの聖地メッカでの大巡礼期間ハジで550人以上のイスラム教徒が、主に熱中症で死亡したという。犠牲者の中には、323人を超えるエジプトからの巡礼者が含まれていて、そのほとんどは、熱中症によると見られる。
アラブ諸国の外交官たちは、6月18日火曜日、サウジアラビア東部の聖地メッカで行われた恒例の大巡礼期間ハジで、550人以上のイスラム教信者が死亡したことを発表した。毎年、恒例のハジは先週の金曜日から日曜日までに当たり、1年で最も気温が高い時期に、世界で最も高温となる地域として上げられるイスラム教の聖地メッカで行われた。その気温は51.8℃にも達したという。
2人のアラブ諸国の外交官によると、少なくともエジプト人信者の323人が死亡したが、原因はほとんどの場合、熱中症に依るものであるという。...
全部読む
アラブ諸国の外交官たちは、6月18日火曜日、サウジアラビア東部の聖地メッカで行われた恒例の大巡礼期間ハジで、550人以上のイスラム教信者が死亡したことを発表した。毎年、恒例のハジは先週の金曜日から日曜日までに当たり、1年で最も気温が高い時期に、世界で最も高温となる地域として上げられるイスラム教の聖地メッカで行われた。その気温は51.8℃にも達したという。
2人のアラブ諸国の外交官によると、少なくともエジプト人信者の323人が死亡したが、原因はほとんどの場合、熱中症に依るものであるという。それ以外に、群衆の波にのまれて負傷後に死亡したケースが1件あった。なお、死亡者数は、メッカのアル―ムエセム病院の霊安室の死体の数から割り出している。
毎年、巡礼期間のハジに数万人のメッカ巡礼者が正式な許可なしで巡礼への参加を試みている。このような無許可巡礼者たちは、空調の備わった施設への対寄りを禁止されている。外交官によると、エジプト人巡礼者の死者が多いのは、
無許可での巡礼者がエジプト人の中に多く、空調施設への立ち寄りができなかったことが原因しているという。無許可の巡礼者たちは、食べ物や水や空調施設での休息なしで長時間、炎天下で巡礼したために、熱中症にかかり、多くの死亡者が出たものと推測される。とりわけ、聖地メッカ周辺の地域は、気候変動の影響で、毎年ごとに気温上昇が見られ、サウジアラビア当局は巡礼者に対して、日傘をさすこと、水分を取ること、および日中の温度が最も高い時間には、直射日光を避けることを呼びかけていた。
一方、エジプト以外にも、例えばチュニジア、インドネシア、イランもしくはセネガルなどのイスラム諸国もハジ期間でのメッカでの自国民の死亡者を発表している。サウジアラビア当局によると、今年のハジ巡礼期間に参加したイスラム信者は、約180万人で、そのうち、160万人は外国からのイスラム信者であった。
閉じる
その他の最新記事
|
|