技術面では、国営の新華社メデイアで流されたアニメーションによると、3本足の箱形の探査船が、月南極Aitkenのクレーターの近くでゆっくりと着陸したことと、月を周回する人工衛星、ケキオー2により月の裏側が軌道上から観測できること、それはあたかも低空飛行のグライダーのように３Dレーザーで障害物を検知しながら月表面の写真を撮れることなど、が今回の月面観測の注目点であるという。...

技術面では、国営の新華社メデイアで流されたアニメーションによると、3本足の箱形の探査船が、月南極Aitkenのクレーターの近くでゆっくりと着陸したことと、月を周回する人工衛星、ケキオー2により月の裏側が軌道上から観測できること、それはあたかも低空飛行のグライダーのように３Dレーザーで障害物を検知しながら月表面の写真を撮れることなど、が今回の月面観測の注目点であるという。

サンプル採取ロボットは、今回初めて導入され、月の裏面の岩石採取のため、関節付きで小型ドリル付きの腕を備えているという。今回は、前回のチャンゲ5号での月の表面での22時間の採取時間より短い14時間で採取を行うという。

チャンゲ6号の他のミッションとして、月の裏表面の化学組成を調査することである。これには、重さ10kgのフランス製のDORN装置（ラドンガスの移動を検知する）が使用される。岩石の採取サンプルや観測されたデータは、月軌道上を周回している人工衛星モジュールに積まれた後、7月初めに地球に持ち帰られる予定となっている。

中国は、宇宙開発競争にこれまで、数十億ユーロ（＝数千億円）を投資しており、米国と今や肩を並べるレベルに達していて、昨年から宇宙ステーション‘天宮’を運行している。これに対して、米国は、2026年には再度、有人での月着陸を目指している。　中国も2030年までには達成したいと考えている。