ソロモン諸島のマナセ・ソガバレ現首相は、今回の選挙で再選されたら中国との関係強化を行うことを政策として掲げている。それに対して対抗候補たちは中国の影響を無くしていきたいと考えている。
選挙当日の4月17日水曜日には、すでに首都ホニアラの投票所には開設前から多くの有権者たちが集まってきた。その中の1人、弁護士のトイファイ氏は、「中国の援助は、かなり以前から約束されていたが、世界で最も貧乏国の1つに数えられるソロモン諸島の島民の生活改善には成功していない。...
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ソロモン諸島のマナセ・ソガバレ現首相は、今回の選挙で再選されたら中国との関係強化を行うことを政策として掲げている。それに対して対抗候補たちは中国の影響を無くしていきたいと考えている。
選挙当日の4月17日水曜日には、すでに首都ホニアラの投票所には開設前から多くの有権者たちが集まってきた。その中の1人、弁護士のトイファイ氏は、「中国の援助は、かなり以前から約束されていたが、世界で最も貧乏国の1つに数えられるソロモン諸島の島民の生活改善には成功していない。」と語った。さらに、「ソロモン諸島は最近、台湾との関係を断絶して、中国との関係を結んで、何か中国側からの変化があるかを期待したが、これまで特に状況は変わらなかった。」と付け加えた。
投票所に来た49才の女性教師は、島での公共サービスや医療施設の荒廃を訴えていた。例えば、医薬品が不足していることや病院の入院患者用のベッドが足らないなどの深刻な問題を抱えていることを語った。
中国は、これまでに数々の大プロジェクト、例えば1万人の観客を収容する陸上競技場や建設中の医療センターに資金を提供している。しかし、国連によると、ソロモン諸島は世界で最も開発が遅れた国に数えられるという。
なお、ソロモン諸島は、2022年にマナセ・ソガバレ現首相の指揮下で中国と安全保障条約を締結して中国の影響下に置かれている。この条約の詳細は明らかになっていないが、米国とオーストラリアは、これが南太平洋の中国の軍事基地を構築することを含んでいるのではないかと危惧している。
マナセ・ソガバレ現首相の対抗候補としては、国連の元法務官のコニロレア氏、人権運動家のウエール氏、エコノミストのダルシ氏など、が名前を連ねている。
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