12月20日付
『ザ・スター』(1971年創刊の英字紙)は、アンワル・イブラヒム首相が
『朝日新聞』の単独インタビューで語った内容について引用報道した。
アンワル・イブラヒム首相は12月17日、東京滞在中に『朝日新聞』の単独インタビューに応じた。
同首相は、日本が主催した日本・東南アジア諸国連合(ASEAN、1967年設立)交流50周年記念サミット等に出席するため、12月15~19日の間訪日していた。...
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12月20日付
『ザ・スター』(1971年創刊の英字紙)は、アンワル・イブラヒム首相が
『朝日新聞』の単独インタビューで語った内容について引用報道した。
アンワル・イブラヒム首相は12月17日、東京滞在中に『朝日新聞』の単独インタビューに応じた。
同首相は、日本が主催した日本・東南アジア諸国連合(ASEAN、1967年設立)交流50周年記念サミット等に出席するため、12月15~19日の間訪日していた。
同首相はインタビューの中で、マハティール・ビン・モハマド元首相(現98歳、1981~2003年及び2018~2020年在任)が1982年に提唱した「ルックイースト政策」について、“有益な部分は継続しつつも、40年経った現在では政策を大きく拡大する必要がある”と述べた。
同政策は、日本や韓国を経済近代化のモデルとして同国経済発展の原動力とするものであったが、同首相は、“日本と韓国だけでなく、中国との関係強化も進めていく”との考えを明らかにした。
実際問題、同首相が11月中旬に米国で開催された「アジア太平洋経済協力会議(APEC、1989年設立)」に出席した際、中国寄り政策を取る理由を問われて、“何故なら、中国がより多く投資してくれるからだ”と直言している。
但し、同首相は同紙インタビューの中で、“日本は依然大切な戦略的パートナーだ”とした上で、“日本人の労働倫理(勤務態度等)や先端技術についてマレーシアが大いに学べるよう、今後ともルックイースト政策の下で更に拡大していく必要がある”とも言及している。
一方、同首相は中国との関係において、南シナ海領有権問題(編注;マレーシアの排他的経済水域内にある同海域南端のジェームズ礁を中国が九段線内の領土と主張)では断固たる態度で交渉していくとし、一方的な活動は容認しない意向である旨強調している。
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