電気自動車は排気菅からの有害ガスが排出されない点で、無公害の将来の移動手段と目されてきたが、タイヤの摩耗から発生する微粒子の問題は依然として残る。これに対する挑戦が英国の1企業により試みられた。
企業の名前は、ENSOで、英国のウイリアム王子により創設された、栄誉のあるアースショット賞の最終候補に選ばれている。ENZO社は、従来よりも耐久性のあるタイヤを開発した。このタイヤ使用で電気自動車の充電後の走行距離を延ばし、有害な微粒子の発生を減少させることができるという。...
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電気自動車は排気菅からの有害ガスが排出されない点で、無公害の将来の移動手段と目されてきたが、タイヤの摩耗から発生する微粒子の問題は依然として残る。これに対する挑戦が英国の1企業により試みられた。
企業の名前は、ENSOで、英国のウイリアム王子により創設された、栄誉のあるアースショット賞の最終候補に選ばれている。ENZO社は、従来よりも耐久性のあるタイヤを開発した。このタイヤ使用で電気自動車の充電後の走行距離を延ばし、有害な微粒子の発生を減少させることができるという。
ENSO社の創始者で会長でもあるエルレンドソン氏によると、自動車にはとても危険で、隠された汚染が多々あるという。自動車の環境に与える研究によると、過去の数十年間に、法律規制によって内燃機関は改良され、電気自動車の普及で環境への負荷が低減したが、タイヤやブレーキからの微粒子発生の問題を解決する必要があるという。これらの箇所からの微粒子発生量は、排気マフラーからの量より多いとされている。
専門家たちは、タイヤの摩耗によってミクロプラスチックが微粒子状態で発生し、大気中の放散することで、益々人々の健康や環境に影響することを懸念している。例を挙げると、海洋で見出されるミクロプラスチックの28%はタイヤの摩耗からの発生によるものと言われている。
‘エミッション・アナリティクス’の研究によると、電気自動車のテスラの方がハイブリッド車のキア・ニロより26%分多く、ミクロプラスチックを発生するという。これは、電気自動車の方がハイブリッド車より重いため、ミクロプラスチックを多く発生することが原因しているという。
ENSO社は、‘アースショット’賞候補として残った15社の中に含まれている。年末にシンガポールで受賞社が決定され、賞金124万ドル(=約1.7億円)が授与される。
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