フーシ派代表団はイエメンの首都サヌアを木曜日の午後に出発した。代表団フーシ派のマーデイ・アル・マシャット政治委員長は、「サウジアラビア側と交渉を継続する必要がある。」と言明した。さらに、「和平は、我々の最初の選択支である。そのため、全員がそれに到達できるように働きかけなければならない。」と付け加えた。
オマーン政府による仲介交渉が今年の4月に始まった。目標は、イラン政府が支援するフーシ派とイエメン政権を支援するサウジアラビア間の新たな休戦を勝ちとることであった。...
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フーシ派代表団はイエメンの首都サヌアを木曜日の午後に出発した。代表団フーシ派のマーデイ・アル・マシャット政治委員長は、「サウジアラビア側と交渉を継続する必要がある。」と言明した。さらに、「和平は、我々の最初の選択支である。そのため、全員がそれに到達できるように働きかけなければならない。」と付け加えた。
オマーン政府による仲介交渉が今年の4月に始まった。目標は、イラン政府が支援するフーシ派とイエメン政権を支援するサウジアラビア間の新たな休戦を勝ちとることであった。
中国の最近の外交努力により、イエメン紛争で暗躍する地域の2つの後ろ盾勢力(サウジアラビアとイラン)を近づけることで希望が新たに生まれつつある。
フーシ派側のモハメッド・アブデルサラム交渉責任者は、テレビ放送で統治する首都サヌアから外交的な進展に対しての希望を次のように表明した。すなわち、全ての公務員に給与支払いを行い、空港や港を再開し、全ての捕虜を解放して人道的危機を乗り越える必要があると語った。さらに、それらが完了後、全ての外国軍事部隊の撤退と、政治体制を整え、イエメン国の再構築が行われる。
フーシ派の代表とサウジアラビアの公式な交渉は、国連の後援による交渉と同時期に行われている。2022年4月の国連の主導で交渉された停戦の後、2022年10月には停戦期限が終了したが、幸いなことにその後も停戦は維持されてきた。しかし、イエメン紛争ではすでに数十万人が死亡し、数百万人が難民となっており、イエメンは人道危機上、最悪な国の1つに挙げられている。イエメン人口の80%が現在、人道支援に頼って生きているという。イエメンは、アラビア半島で最も貧しい国で、これまでの8年間フーシ派反乱勢力との内乱状態にあった。フーシ派反乱勢力は首都のサヌアを占拠し、イエメン政府は他の地域を勢力下におさめ、サウジアラビアの主導する連合軍に頼る構図となっていた。
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