パイプライン爆破は6月5日月曜日夜間、ウクライナ北東部ハルキフ州、マシウトフカ村近くで発生した。
ロシア防衛省は、6月7日、ウクライナのテロ破壊グループが、ロシアが再稼働を強く希望していたアンモニア・パイプラインをダイナマイト爆破したと発表し、ウクライナを強く非難した。ロシア防衛省のコミュニケによると多くの民間人が負傷したが、必要な医療処置を施したという。
このパイプラインはロシアのボルガ川沿いのトリヤッテイ市とウクライナ黒海沿岸の港湾都市、オデッサを結んでいる。...
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パイプライン爆破は6月5日月曜日夜間、ウクライナ北東部ハルキフ州、マシウトフカ村近くで発生した。
ロシア防衛省は、6月7日、ウクライナのテロ破壊グループが、ロシアが再稼働を強く希望していたアンモニア・パイプラインをダイナマイト爆破したと発表し、ウクライナを強く非難した。ロシア防衛省のコミュニケによると多くの民間人が負傷したが、必要な医療処置を施したという。
このパイプラインはロシアのボルガ川沿いのトリヤッテイ市とウクライナ黒海沿岸の港湾都市、オデッサを結んでいる。パイプラインは、ロシアのウクライナ侵攻までは、ロシアで生産した年間250万トン以上のアンモニアを無機肥料用にEU諸国に向けて輸出するための陸送ルートとして使用していた。
トリヤッテイ市の化学会社が、1970年代末からロシアにおける最大のアンモニア生産設備として稼動してきたが、昨年2月のウクライナ侵攻によりアンモニア生産を停止している。
なお、ウクライナ側とでは、ハルキフ州の軍統括責任者はロシア国内でのパイプライン爆破をロシアの仕業としながらも、人命への被害は実際上はなかったと確証している。
いずれにせよ、距離が2400㎞もあるアンモニア・パイプラインの運転再開が、国連の指導でロシア、ウクライナおよびトルコの3か国間で締結された数百万トンのウクライナ産穀物の輸出合意の条件となっている。
2022年7月22日に締結されたウクライナ穀物合意は5月に3か国間で7月17日まで延長することが合意されている。
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