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【Globali】
プラスチックごみ対策:2025年国際条約締結のため、多くの問題を協議
『フランス24 TVチャンネル)』6月01日付けによると、パリのユネスコ本部で5月28日から175か国の代表が参加してプラスチック汚染に関する国際的な条約を目指して2回目の協議が行われた。
プラスチック汚染は留まることなく増加している。世界では過去20年間でプラスチックごみの量が2倍に増えているという。ちなみに、世界経済協力開発機構OECD予測によると、2019年でのプラスチックごみ量は3.53億トンに及んでいる。2020年にはコビッド19感染症の流行で、プラスチックごみ量は一旦低下したが、その後は再度、増加に転じている。
大部分はそのまま排出されそのまま焼却されるか、処理されないまま放置されている。...
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プラスチック汚染は留まることなく増加している。世界では過去20年間でプラスチックごみの量が2倍に増えているという。ちなみに、世界経済協力開発機構OECD予測によると、2019年でのプラスチックごみ量は3.53億トンに及んでいる。2020年にはコビッド19感染症の流行で、プラスチックごみ量は一旦低下したが、その後は再度、増加に転じている。
大部分はそのまま排出されそのまま焼却されるか、処理されないまま放置されている。プラスチックごみの9%のみがリサイクルされるという。
プラスチックごみのリサイクルが、ごみを資源に代えるもっとも理想的な方法と見られるが、最近の研究では、リサイクル工程が、環境や健康に別の形でリスクとなると報告されている。すなわち、マイクロプラスチックの割合を増加させることと、人体や動物や環境に有害なトキシン(毒素)の発生が指摘されている。
まず、今回の会議では、55か国が共同して人体に危険な化学製品の使用制限とそれらをプラスチックに使用することを禁止することを要求している。
会議に参加しているスウェーデンの医療専門家テレーズ・カールソン氏によると、「プラスチックに関する条約を決めることは、プラスチック汚染から健康や環境を守るため、またとない機会である。先ずは、段階的にプラスチックに含まれる有害物質を減らしていくことと、プラスチックリサイクルにおける透明性を保証することと、プラスチック生産量の減少を目指していく必要がある。」と語った。
プラスチック生産量の削減については、多くの国(米国、中国およびサウジアラビアなどの石油産油国)が、自国の石油化学産業を守るために反対している。その代わりに、リサイクルやプラスチックごみの処理方法の改善を主張している。そのため、パリでの会議は、2回目に入っているものの、長く複雑な交渉になるものと予想されている。2025年中にはプラスチック汚染対策のための条約が採択されることを目標としている。
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