5月12日付GLOBALi「米メディア、中国軍艦隊がG-7サミット主導の日本を牽制して日本列島を周回監視航行と報道」どおり、中国軍艦隊が4月末から1週間、主要7ヵ国首脳会議(G-7サミット)を主導する日本を牽制すべく、日本列島を周回監視航行している。そこで、米軍空母打撃群がこの程、中国軍の次なる行動を警戒してG-7サミット開催直前、米海軍佐世保基地に入港している。
5月19日付
『USNIニュース』(米NPO米海軍協会が2012年設立の国防専門メディア)は、米軍空母打撃群が、G-7サミット牽制のために日本列島を周回監視航行している中国軍艦隊を警戒して、同会議開催直前に米海軍佐世保基地(太平洋第7艦隊軍事基地)に入港したと報じている。
米海軍原子力空母“ニミッツ”(1975年就役)が率いる空母打撃群が、広島で開催されるG-7サミット直前の5月19日、佐世保港に入港した。...
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5月19日付
『USNIニュース』(米NPO米海軍協会が2012年設立の国防専門メディア)は、米軍空母打撃群が、G-7サミット牽制のために日本列島を周回監視航行している中国軍艦隊を警戒して、同会議開催直前に米海軍佐世保基地(太平洋第7艦隊軍事基地)に入港したと報じている。
米海軍原子力空母“ニミッツ”(1975年就役)が率いる空母打撃群が、広島で開催されるG-7サミット直前の5月19日、佐世保港に入港した。
米海軍が同日にリリースした声明によると、同空母に随行して、ミサイル駆逐艦“ウェイン・E.・マイヤー”(2009年就役)、同“チャン=フー”(2004年就役)、同“ディケーター”(1998年就役)、同“ポール・ハミルトン”(1995年就役)、及びミサイル巡洋艦“バンカー・ヒル”(1986年就役)も入港している。
この空母打撃群が日本に入港する前、中国人民解放軍(PLA)海軍の艦隊が、4月30日から5月13日にかけて、日本列島を周回する監視航行をしていた。
防衛省傘下の統合幕僚監部(2006年設置、外国軍の統合参謀本部に相当)の5月9日リリース声明によると、監視航行した艦隊は、ミサイル巡洋艦“拉薩(ラサ)”、ミサイル駆逐艦“貴陽(クイヤン)”、同“斉斉哈爾(チチハル)”、フリゲート艦“棗荘(ザオジュアン)”、及び船団給油艦“太湖(タイフ)”であるという。
当該声明によると、同艦隊は4月30日に対馬海峡を皮切りに、5月5~6日にラ・ペルーズ海峡(宗谷岬とサハリンの間、日本名宗谷海峡)を通過し、5月11~13日にかけて須美寿島(伊豆諸島の無人島)及び鳥島(同)まで航行したという。
一方、G-7サミットのメンバー国である英国も、対中国牽制に積極的な対応を見せている。
すなわち、英国は日本との間で5月18日、防衛・技術分野での協力強化を定めた「広島協定」を交わした。
その中で両国は、“国際法や国連憲章に則った主権及び領土を尊重し、これに違反するような行為に対して協同で対抗する”と定めている。
更に、リシ・スナク首相(43歳、2022年就任)事務所が同日にリリースした声明によると、英国も2025年までにインド太平洋海域に空母“プリンス・オブ・ウェールズ”(2019年就役)率いる空母打撃群を配備するという。
なお、同空母は昨年、推進システム等に不具合が発生して現在大規模修理中であるが、ベン・ウォーレス国防相(53歳、2019年就任)は今週英国議会に対して、同空母は“今秋には完全復帰する見通しだ”と説明している。
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