エルドアン大統領は、これまでウクライナ、ロシア間の穀物輸出の仲介役として調停してきたが、今回も真っ先に同意延長を発表する役割を果たした。同大統領は、5月14日の大統領再選を控えているが、テレビ放送ではウクライナ穀物輸出の重要性を訴えた。
エルドアン大統領は、「穀物の輸送ルートに関する同意は、戦闘開始からこれまでのロシアとウクライナ間の同意として、捕虜の交換と合わせて最も重要な同意に挙げられる。...
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エルドアン大統領は、これまでウクライナ、ロシア間の穀物輸出の仲介役として調停してきたが、今回も真っ先に同意延長を発表する役割を果たした。同大統領は、5月14日の大統領再選を控えているが、テレビ放送ではウクライナ穀物輸出の重要性を訴えた。
エルドアン大統領は、「穀物の輸送ルートに関する同意は、戦闘開始からこれまでのロシアとウクライナ間の同意として、捕虜の交換と合わせて最も重要な同意に挙げられる。穀物輸出の同意は本日、期限を迎えるが、両国と相談した結果、同意延長を確認した。この同意で、2500万トンのウクライナ産穀物を世界の市場に供給できるが、これが世界の食糧供給の安定に重要な役割を果たす。」と説明した。
さらに、エルドアン大統領は、「同意の延長を承諾してくれたロシアとウクライナ両国と国連事務総長アントニオ・グレーテレス氏の調停努力に感謝する。」と結んだ。
なお、エルドアン大統領は、同意の延長期間については明言していないが、ウクライナのインフラ担当大臣は120日間延長されたと語り、国連事務総長やトルコ大統領に謝意を述べている。
一方、ロシア外務省の報道官によると、ロシア側は同意期間の延長は120日ではなく、60日間延長する条件で承認したと述べている。
ロシアは自らの肥料輸出を促進するために、60日間の同意延長を主張しているが、トルコはこれまでの同意事項どおり、120日間の延長をロシア側に対して希望している。
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