移民希望者たちの個人情報はExcelファイルに収められており、米国に亡命を希望する6252人の名前、社会的な地位、勾留されている場所が記載されていた。ICEがデータをアップデートしている間にExcelファイルの個人情報が流出したものと見られる。
これらの個人情報は、人権保護団体がICEに通知して警告するまで5時間の間ネット上に拡散した。明らかにICEの過失によるもので、ICEの不用意なデータ・アップデートの方法は非難の的となっている。...
全部読む
移民希望者たちの個人情報はExcelファイルに収められており、米国に亡命を希望する6252人の名前、社会的な地位、勾留されている場所が記載されていた。ICEがデータをアップデートしている間にExcelファイルの個人情報が流出したものと見られる。
これらの個人情報は、人権保護団体がICEに通知して警告するまで5時間の間ネット上に拡散した。明らかにICEの過失によるもので、ICEの不用意なデータ・アップデートの方法は非難の的となっている。
米国NGOの移民法的手段支援センターILRCの報道官は、「ICEが移民希望者のセキュリティや福祉をないがしろにしている良い例だ。」とICEを強く非難した。
なお、米国では全ての亡命希望者はカリフォルニア州に勾留されている。ILRCによると、亡命希望者の個人情報の流布は、彼らのみならず、母国に残した家族たちをも危険状態に陥れることになると警告を発している。
特に、米国南部のメキシコ国境から米国への不法移民の中で、中国、イランもしくはロシアのような抑圧的な独裁政権から逃れてきた亡命希望者たちの割合がロシアのウクライナ侵攻を契機に徐々に多くなっているという。
ウクライナ戦争の影響が、米国へのロシア人を含む亡命希望者の増加という皮肉な結果を招いている。
閉じる