8月12日金曜日、ローラー洗浄、撥水処理、乾燥工程などの一連の洗車工程を行うリヨンのエニ洗車場には、ドライバーたちが代わるがわる洗車に訪れている。ところが、リヨン市のあるローヌ県では全域で渇水状態警報が出ているため、8月10日水曜日から明確に車の洗車を禁止している。
車の洗浄に来た退職者、ロバートは「もし車洗浄が禁止されていたと知っていたなら、洗浄しなかった。」と語った。「禁止されていることを知らなかったので、罪を犯したことにはならない。...
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8月12日金曜日、ローラー洗浄、撥水処理、乾燥工程などの一連の洗車工程を行うリヨンのエニ洗車場には、ドライバーたちが代わるがわる洗車に訪れている。ところが、リヨン市のあるローヌ県では全域で渇水状態警報が出ているため、8月10日水曜日から明確に車の洗車を禁止している。
車の洗浄に来た退職者、ロバートは「もし車洗浄が禁止されていたと知っていたなら、洗浄しなかった。」と語った。「禁止されていることを知らなかったので、罪を犯したことにはならない。」と言って、うそぶいてみせた。
洗車場の営業が許可される唯一の例として、洗浄して使った水を再利用するリサイクルシステムを導入している洗車場がある。しかし、車洗浄後の水を再利用するケースは非常にまれで、多くの場合、洗浄に使った水をタンクに貯めてから下水に排水しているという。
現在のところ、殆どの洗車場が営業を続けているという。一方、リヨンに近いピエール・ベニットの町では洗車場が、「緊急用の車、例えば救急車のみが洗浄できる。」と張り紙を出している。
約1000か所の洗車場を持つサービス大手、トータル・エネルギーは何カ所の洗車場がサービスを停止しているか把握していないが、状況は流動的で変わりつつあるという。さらに、トータル・エネルギーとしては、県の条例の順守には気を付けていると付け加えた。
洗車場の営業停止に関しては、地方県によって方針がまちまちであると言う。
なお、フランスでは1年に平均6回車を洗浄し、洗車場と自宅を合わせて車洗浄に使う水消費量は全水消費量の0.6%という。
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