北朝鮮の公式通信社、朝鮮中央通信KCNAによると、先週、発熱患者は出ていないことに加えて、治療を受けた患者は全て回復したという。
「発熱患者」という言葉は、北朝鮮政府の定義によると、検査を受けなかったコビッド19に感染した人たちを意味するという。
北朝鮮は、隣国の中国で感染者が出てから2020年1月に世界に先駆けて国境を閉鎖した国の1つに挙げられ、コロナウイルスから長い間、国民を守っていたことを自慢していた。...
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北朝鮮の公式通信社、朝鮮中央通信KCNAによると、先週、発熱患者は出ていないことに加えて、治療を受けた患者は全て回復したという。
「発熱患者」という言葉は、北朝鮮政府の定義によると、検査を受けなかったコビッド19に感染した人たちを意味するという。
北朝鮮は、隣国の中国で感染者が出てから2020年1月に世界に先駆けて国境を閉鎖した国の1つに挙げられ、コロナウイルスから長い間、国民を守っていたことを自慢していた。
今年に入って、5月12日に最初の感染患者が出たことを発表し、キム・ジョンウン総書記が自ら先頭に立って感染防止に着手することを宣言した。その後、KCNAによると、コビッド19感染流行は「安定期」に入ったという。北朝鮮は、4月末から今まで、約480万人の感染者を記録したが、死亡者は74人にとどまり、公式の死亡率は0.002%という。
専門家によると、北朝鮮の医療施設は周知のとおり設備が整っていないことに加えて、集中治療室の数も少なく、コロナウイルス感染患者に対する処置法もワクチンも完備されていないという。
ところが、隣国の韓国では医療衛生システムが完備されていて、国民に対するワクチン接種率も高いレベルにあるが、死亡率は0.12%となっている。
北朝鮮に詳しいアン・チャンイル氏は、数百万の感染患者が出た国で、いきなり感染者がゼロになることは信じがたいと語った。
真偽のほどは定かではないが、ミサイルなどの武器や核兵器開発プログラムと同様、コビッド19の感染防止成果も、キム・ジョンウン総書記のリーダーシップを誇示するために利用されたものと見られる。
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