フランス24チャンネルによると、5月16日、月曜日の軍事政権は、5月11日から12日にかけて計画されていた一部の軍下士官たちにより計画され、ヨーロッパ諸国から支援されたクーデタ計画を失敗に終わらせたと発表した。
クーデタ失敗後、国境や首都バマコの入り口には検問所を設け、保安体制を拡充したという。2020年8月から発足したマリ軍事政権は、5月16日、月曜日に国営テレビで読み上げたコミュニケを通じて、ヨーロッパ諸国の援助を受けた軍下士官によるクーデタ計画を強く非難した。
この非難により、マリ軍事政権とフランスを中心とするヨーロッパ諸国との間で、西アフリカのイスラム過激派の戦いでこれまで10年以上築き上げてきた良好な関係が損なわれた感がある。...
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クーデタ失敗後、国境や首都バマコの入り口には検問所を設け、保安体制を拡充したという。2020年8月から発足したマリ軍事政権は、5月16日、月曜日に国営テレビで読み上げたコミュニケを通じて、ヨーロッパ諸国の援助を受けた軍下士官によるクーデタ計画を強く非難した。
この非難により、マリ軍事政権とフランスを中心とするヨーロッパ諸国との間で、西アフリカのイスラム過激派の戦いでこれまで10年以上築き上げてきた良好な関係が損なわれた感がある。
コミュニケでは、クーデタ計画は軍の保安、警戒体制により未然に発見され、失敗に終わったと付け加えた。さらに、計画に関わった下士官は裁判にかけられると報じた。なお、関わった下士官たちの素性や勾留場所についての詳細は触れていない。
軍の責任者によると、10人以上の軍人に尋問を行ってクーデタ計画の全容を調査中であるという。全ての手段を尽くしてクーデタ計画の首謀者や協力者を究明中であるが、事態は沈静化しており、国民に対し、平静状態を保つように呼び掛けている。
なお、マリは2012年北部の独立派とイスラム過激派の反乱を契機にし、これまで政情不安定状態が続いてきた。その後、2020年8月と2021年5月のクーデタが起こっている。
最初は、フランスと同盟国寄りの軍事政権が樹立されたが、その後のクーデタでロシア寄りの現在の軍事政権に移り、ニジェールやブルキナファソで勢力を拡大しているイスラム過激派の侵入をくい止めるために戦っている。しかし、ロシアは、マリに自国の民間軍事会社「ワグネル」から傭兵を派遣しており、彼らの蛮行による人権問題が多発しているという。
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