5月12日付英
『BBC』:「インドの夫婦が孫をもうけない息子を提訴」:
インド北部ウッタラーカンド州の夫婦が、結婚6年で孫がいないという理由から、一人息子とその妻を相手どり訴訟を起こしている。
地元紙の報道によると、訴えを起こした夫婦は61歳と57歳、米国でパイロット養成訓練を受けた息子の教育費や、帰国後2年以上の金銭的支援、豪華な結婚式の費用を負担し、老後の貯蓄を使い果たしたと主張。...
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5月12日付英
『BBC』:「インドの夫婦が孫をもうけない息子を提訴」:
インド北部ウッタラーカンド州の夫婦が、結婚6年で孫がいないという理由から、一人息子とその妻を相手どり訴訟を起こしている。
地元紙の報道によると、訴えを起こした夫婦は61歳と57歳、米国でパイロット養成訓練を受けた息子の教育費や、帰国後2年以上の金銭的支援、豪華な結婚式の費用を負担し、老後の貯蓄を使い果たしたと主張。1年以内に孫が生まれない場合の補償として約65万ドルを請求している。
この異例の訴訟は、「メンタルハラスメント」を理由とする訴えなのだという。息子がパイロットになったのは35歳のときで、夫婦の退職の際、「孫が誕生することを期待しながら」お見合い結婚を取り次いだ。そして、五つ星ホテルでの結婚式や、豪華な車、新婚旅行費も負担。夫婦は「息子が結婚してから6年だが、未だに孫を持つ気配がない。孫と過ごす時間でもあれば辛さが紛れるのだろう」と主張する。弁護士は、夫婦は「精神的苦痛」を理由に金銭的補償を求めているとする。このハリドワール地区での裁判には今月17日判決が下される。
同日付独『DW』(AFP通信):「孫がいないことでインドの老夫婦が息子を訴える」:
インドの夫婦が、孫を要求し息子と義理の娘を訴え。息子の教育や結婚へ投資したのだから最低限の金銭的補償を受ける権利があると主張する。
訴状には、パイロットになるための訓練費や家のローンも負担したとある。インドのANIによると、夫婦は「金銭的にも精神的にも問題を抱えている」と主張し、各人に2500万ルピーを請求しているという。夫婦の弁護士は、この訴訟には「社会の真髄が現れている。私たちは子どもに投資し良い会社で働けるようにする。息子たちは最低限の金銭的支援をする義務がある」のだと主張する。
インドの伝統的な家族構成では、結婚した息子たちが養育に貢献する両親と住むのが一般的だ。このような家に嫁ぐ女性たちには、家事や育児の役割を担うことが期待されている。しかし、近年では、多くの夫婦が核家族を好み、夫婦共稼ぎとなっている。若い夫婦の間では、子どもを持たない選択をする人も多いという。
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