米南部のサウスカロライナ州は昨年5月、死刑囚に電気椅子もしくは銃殺刑のどちらかを選択する義務を課す州法を制定した。致死薬物の絶対的不足によって死刑執行が2011年以来滞っていることが背景にある。それほど刑執行に厳しい同州においてこの程、長年未制定となっていたドライバーによる携帯電話を手に保持したままでの運転を禁止する法案が漸く州議会上院で審議されることになった。
1月19日付
『AP通信』:「携帯電話を手に保持したままでの運転を禁止する州法案が議会上院で審議」
サウスカロライナ州でこの程、携帯電話を手に保持したままで運転することを禁止する法案が州議会上院本会議で審議されることになった。
上院交通委員会が1月19日、州議会下院で中々進捗しない同法案を採択することを決定し、上院本会議に送ることにしたものである。
同委員会が採択した法案によると、運転中に携帯電話を使用しようする場合、ブルートゥース(注後記)やスピーカーフォンの使用が義務付けられ、違反すると初犯の場合100ドル(約1万1,500円)の罰金、複数回の違反の場合300ドル(約3万4,500円)の罰金に加えて、違反点数2点が賦課されることになる。...
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1月19日付
『AP通信』:「携帯電話を手に保持したままでの運転を禁止する州法案が議会上院で審議」
サウスカロライナ州でこの程、携帯電話を手に保持したままで運転することを禁止する法案が州議会上院本会議で審議されることになった。
上院交通委員会が1月19日、州議会下院で中々進捗しない同法案を採択することを決定し、上院本会議に送ることにしたものである。
同委員会が採択した法案によると、運転中に携帯電話を使用しようする場合、ブルートゥース(注後記)やスピーカーフォンの使用が義務付けられ、違反すると初犯の場合100ドル(約1万1,500円)の罰金、複数回の違反の場合300ドル(約3万4,500円)の罰金に加えて、違反点数2点が賦課されることになる。
当該法案は、隣接するジョージア州で既に法制化されているハンズフリー通話法に近似するものである。
なお、8年前に同州で法制化された州法は、運転中に携帯電話でメール送信した場合に25ドル(約2,900円)の罰金を科すというもので、今回の法案支持者は、現行法の罰金は低過ぎる上、取締り警察官が実際目視で違反を確認した場合に限るとされており、全く抑止力になっていないとしていた。
ただ、今回上院で審議される法案も、罰金を科す場合、警察官によって実際にドライバーが携帯電話を手に保持したまま運転していたことを目視確認されることが条件とされている。
(注)ブルートゥース:1994年にスウェーデンの移動通信機器メーカー大手のエリクソンが開発に着手し、1998年にインテル、IBM、東芝、ノキアの大手メーカーと共同で製造・販売開始した近距離無線通信機器(ハンズフリー機器)。
(参考)日本の道路交通法:2004年の改正法で、運転中に携帯電話を手に持って通話した場合の罰則が強化され、その後2009年に、携帯電話を手に保持したまま運転するだけでも罰則が適用されることになっている。
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