米テキサス州のユダヤ教会で土曜日朝、礼拝中に男が押し入り、人質を取って立てこもる事件が発生した。犯人は、アフガニスタンで13年前に米兵殺害未遂事件を起こして逮捕されて収監されているパキスタン人受刑者の釈放を要求していた。最終的には土曜夜、連邦捜査局(FBI)特殊部隊が突入して無事に人質を解放した。突入の際の銃撃戦で犯人は死亡している。
1月16日付
『AP通信』:「テキサス州のユダヤ教会での人質立てこもり事件、人質は無事解放されるも犯人は死亡」
テキサス州のグレッグ・アボット知事(64歳、2015年就任2期目)は1月15日夜、同日朝にユダヤ教会で発生した人質立てこもり事件について、“人質は全員無事に解放された”とツイートした。
人質犯の詳細はまだ不明だが、同日朝、同州フォートワース近郊のコリービルにあるユダヤ教会に押し入り、礼拝中のユダヤ教指導者ら4人を人質に取って立てこもっていた。...
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1月16日付
『AP通信』:「テキサス州のユダヤ教会での人質立てこもり事件、人質は無事解放されるも犯人は死亡」
テキサス州のグレッグ・アボット知事(64歳、2015年就任2期目)は1月15日夜、同日朝にユダヤ教会で発生した人質立てこもり事件について、“人質は全員無事に解放された”とツイートした。
人質犯の詳細はまだ不明だが、同日朝、同州フォートワース近郊のコリービルにあるユダヤ教会に押し入り、礼拝中のユダヤ教指導者ら4人を人質に取って立てこもっていた。
人質犯の要求は、2008年にアフガニスタンにおいて米兵殺害未遂事件を起こして逮捕され、禁固86年の有罪判決を受けてフォートワース刑務所に収監されているパキスタン人神経科学者アーフィア・シディキ受刑者(49歳)の釈放であった。
FBIとコリービル警察署が犯人との交渉に当たり、約7時間経過後に漸く人質1人の解放に漕ぎ着けた。
しかし、その後膠着状態が続き、事件発生から約11時間経過後の同日夜、FBI特殊部隊が突入して、残りの人質3人を無事解放させることができた。
突入の際の銃撃戦で人質犯は死亡している。
なお、シディキ受刑者は国際テロ組織アルカイーダの関係者とされるが、同受刑者と人質犯との関係や、犯人がアルカイーダ関係者かどうか等まだ詳細は判明していない。
一方、事件解決の一報を受けたジョー・バイデン大統領(79歳)は、捜査当局のはたらきを称賛した上で、“今後とも反ユダヤ主義や過激主義に立ち向かっていく”と強調している。
また、イスラエルのナフタリ・ベネット首相(49歳、2021年就任)は事件発生の連絡を受けた際、“事件の状況を注視するとともに、人質の無事を祈る”とツイートしていた。
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