ドナルド・トランプ前大統領の新メディア企業「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」が、上場目的の合併を通し10億ドルの調達に至るとみえ、事業の行方に注目が集まっている。同社は来年第一四半期の本格的な事業開始を予定している。
12月5日付英国
『BBC』:「トランプ氏のソーシャルメディア会社が10億ドル調達」
今月4日、トランプ氏の新規ソーシャルメディア会社「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」(TMTG)は、上場を前に10億ドルの調達に至る見込みだとしている。
TMTGはメディアアプリ「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」を来年にも立ち上げる予定。「政治イデオロギーによる差別なく会話が可能なサービス」として立ち上げ計画を今年発表していた。...
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12月5日付英国
『BBC』:「トランプ氏のソーシャルメディア会社が10億ドル調達」
今月4日、トランプ氏の新規ソーシャルメディア会社「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」(TMTG)は、上場を前に10億ドルの調達に至る見込みだとしている。
TMTGはメディアアプリ「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」を来年にも立ち上げる予定。「政治イデオロギーによる差別なく会話が可能なサービス」として立ち上げ計画を今年発表していた。
TMTGが今年米国の株式市場で注目された特別買収目的会社(SPAC)である「Digital World Acquisition」と提携した。SPACは民間会社が上場するために、合併目的に作られた名目会社だが、合併後資金目標に届かぬ企業が散見されたためブームはやや陰りを見せている。
メディアベンチャーTMTGはエンタメやニュースを合体させたサブスクリプション動画サービス(TMTG+)で、アマゾンやグーグルクラウドに対抗できるメディア立ち上げを構想している。金融街はベンチャーへの投資に否定的な見方だったが、ヘッジファンドや個人投資家が支援した。約40億ドルと評価されていると報じられている。
トランプ氏は、議会議事堂襲撃をSNSを通し扇動した疑いからSNSアカウントが停止された。停止された時点でのフォロワー数は、ツイッターで8900万人、フェイスブックで3300万人、インスタグラムで2450万人いたという。トランプ氏には常に財務状態への疑念が続いてきた。先月、国会委員会ではトランプ氏のインターナショナルホテル ワシントン D.C.の利益水増し疑惑が浮上。既にTMTGの合併提携にも監視の目が光っており、先月民主党のウォーレン議員は合併計画に違法性はないか米証券取引委員会へ調査を依頼している。
同日付米国『ブルームバーグ』:「トランプのメディア会社が特別買収目的会社との合併を通じて10億ドル調達へ」
ドナルド・トランプ前大統領のメディア企業「デジタル・ワールド・アクイジション」が合併計画にともない10億ドルの投資に同意したと発表した。
これはトランプ氏のSNS復活のための計画として、10月に発表されていた。新たな事業「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」は来年にもスタートするとみられる。企業は債務状況を公表していないが、様々な投資家から資金を調達したとされ、既に利益を得た投資家もいるという。
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