フランス24TVチャンネルは、アラブ首長国連邦(UAE)は12月3日金曜日、仏のマクロン大統領がドバイに訪問時、ラファル戦闘機80機とヘリコプター12機の購入契約を結んだと報道した。
今回のUAEとの契約は2004年にラファル戦闘機の販売を開始して以来、海外からの発注としては最も機数の大きなものとなった。UAEへの戦闘機80機の契約金額は160億ユーロ(=約2.1兆円)にも達し、そのうち20億ユーロは武装設備と関連する設備の金額であるという。
UAEにおける仏の3か所の軍事基地の存在と、仏とUAE間の相互信頼関係がラファル戦闘機80機とカラカルヘリコプター12機と関連装備の発注につながったとマクロン大統領は公式文書を通して表明した。...
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今回のUAEとの契約は2004年にラファル戦闘機の販売を開始して以来、海外からの発注としては最も機数の大きなものとなった。UAEへの戦闘機80機の契約金額は160億ユーロ(=約2.1兆円)にも達し、そのうち20億ユーロは武装設備と関連する設備の金額であるという。
UAEにおける仏の3か所の軍事基地の存在と、仏とUAE間の相互信頼関係がラファル戦闘機80機とカラカルヘリコプター12機と関連装備の発注につながったとマクロン大統領は公式文書を通して表明した。
戦闘機などの発注契約書はドバイの万国博覧会会場でダッソー航空機会社のトラピエ会長により調印され、同時にマクロン大統領はアブダビのモハメッド・ベン・ザイエド・アルナイアン皇太子(MBZ)と会談を行った。
マクロン大統領は、今回のUAEとの戦闘機契約によりテロとの戦いにおける両国の協力関係がこれまで以上に緊密なものになったと称賛した。
2024年に自社口座に20億ユーロ(=約2600億円)が振り込まれることで2027年からUAEにラファル戦闘機供給が開始される。
今回の契約は1998年にUAEにより購入されたミラージ2000-9戦闘機を新しいタイプに置き換える目的で行われた。なお、10年前にも二コラ・サルコジ元大統領の下でUAE側とミラージ機を置き換える交渉が行われたが、この時は失敗に終わっていた。それ以降、ラファル戦闘機は米国や他のヨーロッパの戦闘機メーカーとの競争にもめげず、次の6か国に販売を展開している。UAE、カタール(36機)、インド(36機)、エジプト(24機+新規30機)、ギリシャ、クロアチアが相当する。2011-2020年の10年間で仏兵器産業はUAEから47億ユーロ(約6110億円)の受注をうけ、5番目に重要な発注国となっている。
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