ロシア国営タス通信の中間報告によると、事故の起こった炭鉱内では生存者はいないとのことであったが、結局、52人の死亡と数人の負傷者が確認された。
さらに、民間の通信社、RIAノボスチとインターファックスによると52人の死亡者のうち、46人が炭鉱夫で6人が救助隊員とのことである。
事故調査委員会の発表によると、炭鉱所長と2人の責任者は炭鉱のような危険な場所での「安全性規準」を充分に守っていなかったというのが逮捕理由であった。...
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ロシア国営タス通信の中間報告によると、事故の起こった炭鉱内では生存者はいないとのことであったが、結局、52人の死亡と数人の負傷者が確認された。
さらに、民間の通信社、RIAノボスチとインターファックスによると52人の死亡者のうち、46人が炭鉱夫で6人が救助隊員とのことである。
事故調査委員会の発表によると、炭鉱所長と2人の責任者は炭鉱のような危険な場所での「安全性規準」を充分に守っていなかったというのが逮捕理由であった。今回の事故では坑内でのガス流動現象が誘発されたと想定されている。
ロシアのプーチン大統領はテレビ画面を通じて、「大きな炭鉱事故が起きたが、救助隊諸君の献身的な働きに感謝したい。」と述べた。
警察当局によると、現地時間8時35分、炭鉱が密集するシベリア、ノボシビルスク市の東部、グラモチェイノ市のリストビアジュナイア炭鉱で煙検知器が警報を発したという。セルゲイ・チビレフ記者によると、事故当時、炭鉱には285人が働いていたが、煙の発生原因はすぐには特定できなかった。
事故の知らせを聞いた炭鉱夫たちの家族や知人たちが坑道口に集まり、不安そうに炭鉱夫の安否を確認していた。
事故が起きた炭鉱はSDS-ウゴール社が所有しており、ロシアの炭鉱の中でも生産量がトップクラスとされている。しかし、旧ソ連時代から安全性がないがしろにされており、さらに炭鉱設備も老朽化が進み、事故が近年、発生している。
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