読売ジャイアンツ(YG)やニューヨーク・ヤンキース(NYY)で活躍した、野球界のスーパースターの松井秀喜氏は現在、NYY GM特別アドバイザーとして依然プロ野球界に身を置いている。その松井氏は、米国での野球人気復活のため非営利団体「Matsui 55 Baseball Foundation」を立ち上げているが、この程、旧知の元野球選手らを交えて、チャリティーゴルフ大会を開催している。
9月20日付
『スタンフォード・アドボケート』紙(1829年創刊のコネチカット州地方紙、現在メディア・コングロマリットのハースト社傘下):「元NYY選手の松井秀喜氏、グリニッジでチャリティーゴルフ大会を開催」
9月20日(月曜)、グリニッジ(コネチカット州)にあるタマラック・カントリークラブ(1929年開場)の1番ホールに、多くの米国及び海外メディアが取材のために集結した。
日本のメディアもいることから、菅義偉首相(72歳)がプレーするのかと言えばそうではなく、ある意味日本ではもっと影響力のある人物の登場である。...
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9月20日付
『スタンフォード・アドボケート』紙(1829年創刊のコネチカット州地方紙、現在メディア・コングロマリットのハースト社傘下):「元NYY選手の松井秀喜氏、グリニッジでチャリティーゴルフ大会を開催」
9月20日(月曜)、グリニッジ(コネチカット州)にあるタマラック・カントリークラブ(1929年開場)の1番ホールに、多くの米国及び海外メディアが取材のために集結した。
日本のメディアもいることから、菅義偉首相(72歳)がプレーするのかと言えばそうではなく、ある意味日本ではもっと影響力のある人物の登場である。
すなわち、YG及びNYYで大活躍した元選手の松井秀喜氏が、非営利団体「国際市民イニシアティブ(GCI)」及び「松井55ベースボール基金(M55BF)」が共催する第2回“チャンピオンAチャンピオン・ゴルフクラシック(CACGC)”に参加してプレーをするのである。
GCIの活動目的は、世界中の若者の活躍を支援することで、そのため学生や教育者に直接はたらきかけている。
一方、M55BFは松井氏が2015年に立ち上げた非営利団体で、活動を通して若者に野球の楽しさを理解してもらうとともに、クリティカルシンキング能力(物事に対して批判的精神を持って客観的に分析・思考する能力)の重要性を身に着けてもらおうとしてきている。
松井氏は、プレー開始前に30分以上も、CACGCに参加したかつての同僚選手らとメディアの写真撮影に応じて、同会の共同主催者としての任を果たしている。
今回趣旨に賛同して参加したのは、かつてNYYで活躍したジム・レイリッツ元捕手(現57歳)、ティノ・マルティネス元内野手(現53歳)、タニヨン・スターツ元投手(現50歳)、マイク・パグリアルーロ元内野手(現61歳)、及びニューヨーク・メッツ(NYM)で活躍したロン・ダーリング元投手・現NYM専属アナウンサー(現61歳)、ボビー・バレンタイン元内野手・現スタンフォード市長選候補者(現71歳)の各氏らである。
中でも、バレンタイン氏は、2004~2009年に千葉ロッテマリーンズ(CLM)の監督に就任していて、2005年には同チームを日本一に導いたことから、日本のメディアにはつとに有名である。
同氏は依然日本語が堪能で、日本メディアとは数分間も日本語で質疑に答えられる程である。
松井氏は、同氏が最初に同チームの監督となった1995年、YGでプレーをしていて間近で見ていたことから、その采配に感服していたという。
松井氏は、“バレンタイン氏は就任初年に、それまで低迷していたCLMをいきなりリーグ2位に浮上させており、チームを調和させる能力に長けている人物だと思った”と述懐している。
ただ、松井氏が2003年にNYYに入団した前年、バレンタイン氏はNYMの監督を解任されており、その後同氏が2004年にCLMの監督に就任しているので、完全にすれ違いになっている、とも言及した。
なお、バレンタイン氏はCACGCでのプレー後、2000年ワールドシリーズ「NYY対NYM」のサブウェイ・シリーズ(注後記)開催を記念する晩餐会に出席する。
同会は、ボブ・コスタス氏(スポーツキャスター、現69歳)の司会で、バレンタイン氏とジョー・トーリ元NYM内野手・元NYY監督(現81歳)が当時の思い出話に花を咲かせることになる。
(注)サブウェイ・シリーズ :ニューヨーク市内に拠点を置くメジャーリーグベースボール (MLB) 所属のNYYとNYMのライバル対決試合。これらチームのホーム球場は全てニューヨーク市地下鉄によってアクセスできるため、そう命名されたもの。歴史的にこの用語は、ニューヨーク市内のチーム同士によるワールドシリーズでの対決を指して使用されてきた。
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