フランスのマーク&スペンサーグループは、「英国からEUへの輸出手続きが複雑で長時間かかるため、英国からEUへの生鮮食品や冷凍食品の物流量が限定されてしまう。そのため、フランスでの英国からの生鮮食品流通に支障をきたしてしまう。」と閉店理由を説明した。
コミュニケによると、これまでの英国のマーク&スペンサーとフランスのSFH社とのパートナー契約は解消され、フランチャイズチェーンの主にパリに開業している11店舗は今年の年末までに閉店することになるという。...
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フランスのマーク&スペンサーグループは、「英国からEUへの輸出手続きが複雑で長時間かかるため、英国からEUへの生鮮食品や冷凍食品の物流量が限定されてしまう。そのため、フランスでの英国からの生鮮食品流通に支障をきたしてしまう。」と閉店理由を説明した。
コミュニケによると、これまでの英国のマーク&スペンサーとフランスのSFH社とのパートナー契約は解消され、フランチャイズチェーンの主にパリに開業している11店舗は今年の年末までに閉店することになるという。
これらの11店舗の閉店により約100人の従業員の職が奪われることとなるが、パートナーのSFH社が従業員たちの新しい雇用の相談に乗っているという。
一方、マーク&スペンサーとLTR社とパートナー契約をしている9店舗は営業を継続するという。これらの店舗は、空港、鉄道や地下鉄の駅にあり、生鮮食品を扱わないので営業を継続できるという。
英国とEU間で去年のクリスマス前に取り交わされた同意にも関わらず、英国のEU離脱により生鮮食品や肉製品の輸出入手続きを複雑化しているという。そのため、チェコのマーク&スペンサーの店舗では今年4月、生鮮食品の販売を中止し、冷凍食品や常温で保存できる食品の販売のみに専念することを決定している。
英国側でもEU離脱以降、EU諸国からの輸入製品の物流についての複雑な手続きのため、支障をきたしているという。そのため9月14日火曜日、EU製品の完全な安全性試験方法の導入を来年2022年まで延期することを発表している。
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