タリバンに政権が移った8月15日以来のできごととなる。国際空港の商業フライトへの解放はアフガニスタンの経済正常化への最初の兆しといえる。
月曜日の現地時間10:30に着陸したPIA機には10人が搭乗していたが、乗客は少なく、乗務員の方が多いくらいであったという。
9月12日の日曜日、PIAの広報官は月曜日のカブールへのフライトを予告していたが、イアスラマバード~カブールのフライトを定期便にするかについては現在交渉中であると述べた。...
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タリバンに政権が移った8月15日以来のできごととなる。国際空港の商業フライトへの解放はアフガニスタンの経済正常化への最初の兆しといえる。
月曜日の現地時間10:30に着陸したPIA機には10人が搭乗していたが、乗客は少なく、乗務員の方が多いくらいであったという。
9月12日の日曜日、PIAの広報官は月曜日のカブールへのフライトを予告していたが、イアスラマバード~カブールのフライトを定期便にするかについては現在交渉中であると述べた。
カブール空港の従業員は、「PIAの初フライトは重要な出来事で今後に希望をつないでくれる。他の航空会社もPIAの例にならって欲しい。」と熱く語った。
なお、8月15日にタリバンが政権を掌握してからは旧政権に対する米国を中心とした同盟国はカブール空港を12.3万人のアフガニスタン人を避難させる空路による架け橋として使用した。そのために空港はアフガンスタン人であふれ、8月26日にはISグループの地方組織による自爆テロが起こり100人以上の犠牲者を出した。 その後、タリバンはカブール空港の警備を厳しくしていた。
ところが、10日前から正常化に向けた動きが出始め、先週はカタール航空のチャーター便が2便運航され、これまでの飛行機で避難できなかった外国人やアフガニスタン人の輸送を行った。 9月3日には国営航空会社のアフガン・アリアナ航空が国内線の運航を再開することを発表している。
タリバン政権としても経済活動の重要性は充分認識していると考えられるので、航空機輸送の面から徐々に正常化が進んでいくものと予想される。
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