人気の動画共有アプリ「ティックトック」は、若者が様々な短編動画を投稿するためのソーシャルメディア・プラットフォームである。しかし、ティックトックのアルゴリズムは、未成年のユーザーにも、性的なコンテンツや、薬物、アルコールに関する動画を日常的に提供していることが、米ウォール・ストリート・ジャーナル社の調査で明らかになった。
米
『IBタイムズ』と英
『デイリー・メール』によると、ウォール・ストリート・ジャーナルは、ボットと呼ばれる自動アカウントをいくつも作成し、ティックトックが13歳から15歳の若いユーザーにどのようなサービスを提供しているかを調査してみた。
ティックトックは、アルゴリズムによって、高度にパーソナライズされた動画が自動的に表示されるリコメンド(For You)フィードを提供している。ウォール・ストリート・ジャーナルはボットに、ティックトックの「リコメンドフィード」を閲覧させてみたところ、13歳の少年として登録されていた新聞社の偽アカウントの1つに、覚せい剤の中毒に言及した薬物使用に関する560本以上の動画や、薬物製品と使用する道具のオンライン販売のプロモーション動画が表示されたという。...
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米
『IBタイムズ』と英
『デイリー・メール』によると、ウォール・ストリート・ジャーナルは、ボットと呼ばれる自動アカウントをいくつも作成し、ティックトックが13歳から15歳の若いユーザーにどのようなサービスを提供しているかを調査してみた。
ティックトックは、アルゴリズムによって、高度にパーソナライズされた動画が自動的に表示されるリコメンド(For You)フィードを提供している。ウォール・ストリート・ジャーナルはボットに、ティックトックの「リコメンドフィード」を閲覧させてみたところ、13歳の少年として登録されていた新聞社の偽アカウントの1つに、覚せい剤の中毒に言及した薬物使用に関する560本以上の動画や、薬物製品と使用する道具のオンライン販売のプロモーション動画が表示されたという。
新聞社のその他の偽ユーザーアカウントには、有料のポルノサイトや風俗店を勧めるアカウントからの100本以上の動画や、数千本の、大人向けと表示されたコンテンツなども表示された。
さらには、摂食障害をうながす動画や、飲酒、飲酒ゲームまたは飲酒運転など、アルコールの使用を促進する動画が表示された。
より性的な動画を閲覧していた偽アカウントでは、ある時点で性的動画が90%以上を占めていたが、その後、ティックトックが、表示されていた1276本の動画のうち、616本を削除したという。
ティックトック広報担当者は、新聞社の問い合わせに対し、同アプリは成人と未成年者に提供する動画を区別していないものの、未成年者向けのコンテンツをより適切にフィルタリングする方法に取り組んでいると回答した。また、作成された自動アカウントは「実在の人物の行動や視聴履歴を表すものではない」と指摘し、「特に若いユーザーにとってネガティブなサイクルを生み出すのを防ぐのに役立つ方法を検討している」とコメントした。
ティックトックの利用規約では、ユーザーは13歳以上でなければならず、18歳未満のユーザーは両親の同意が必要とされている。しかし、ユーザー層に関わる情報がニューヨークタイムズに流出したことを受けて、同アプリは6月、13歳未満のユーザーのものであると疑われる約730万のアカウントを削除したばかりである。
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