さらにアシュラフ・ガニー大統領は米国の導入しようとした「和平交渉プロセス」すなわち、トランプ前政権がカタールのドーハで2020年初めの行ったタリバンと米国間での外国部隊の撤退に関する交渉はタリバンを正当化し、アフガニスタンを破壊しようとしたとして米国を強く非難した。...

さらにアシュラフ・ガニー大統領は米国の導入しようとした「和平交渉プロセス」すなわち、トランプ前政権がカタールのドーハで2020年初めの行ったタリバンと米国間での外国部隊の撤退に関する交渉はタリバンを正当化し、アフガニスタンを破壊しようとしたとして米国を強く非難した。

なお、アシュラフ・ガニー大統領は、演説の中で今後6か月間にタリバンの進攻をくい止める作戦を計画していることを示唆した。しかしアフガン政府軍はこれまでタリバン軍の進攻に対して脆弱な抵抗を試みたにとどまり、重要な幹線道路と地方の州都を支配しているのに過ぎない。

アフガニスタンから外国部隊の引き上げがほぼ終了した現在、３つの地方都市の1つ、ラシュカー・ガーでの政府軍とタリバン軍間での戦闘が数日間にわたって続いている。タリバン軍はさらに第2の都市カンダハールと第3の都市ヘラートの各郊外でアフガン政府軍と戦闘を繰り広げている。

米国としては政府軍とタリバン間の戦闘には関わらない模様で、8月2日の月曜日、公式文書で米軍の下で執務した数千人に及ぶアフガン人の通訳者や翻訳者とその家族を米国に避難民として米国へ受け入れる用意があると発表した。

大多数のアフガン人はシリアと同様、政府軍と反乱軍のタリバンとの戦闘の犠牲となり、多くの難民が国外に流れることになる。この悪循環を断ち切ることはできないものかと思う。