委員会のメンバーは2人の共和党議員以外は民主党議員が占め、両党の結束のなさを浮き彫りにした。
下院の議会襲撃事件に関する調査委員会の初日に委員会のメンバーは米国議会を警備していた4人の警官の公聴会を開いた。そのうちの2人、ダニエル・ホッジスとミカエル・ファノンは1月6日のデモ隊による襲撃で激しい攻撃を受けた。
米国政治の専門家でツルーズ大学フランソワ・コスト教授は、「下院の調査委員会は独立した、超党派の委員会ではないので政治的な見方をすると、この委員会の最後まで共和党は受け入れられないと主張することになる。...
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委員会のメンバーは2人の共和党議員以外は民主党議員が占め、両党の結束のなさを浮き彫りにした。
下院の議会襲撃事件に関する調査委員会の初日に委員会のメンバーは米国議会を警備していた4人の警官の公聴会を開いた。そのうちの2人、ダニエル・ホッジスとミカエル・ファノンは1月6日のデモ隊による襲撃で激しい攻撃を受けた。
米国政治の専門家でツルーズ大学フランソワ・コスト教授は、「下院の調査委員会は独立した、超党派の委員会ではないので政治的な見方をすると、この委員会の最後まで共和党は受け入れられないと主張することになる。」とは語った。
さらに、「共和党がこの委員会を認めたくないのは共和党自身、誠実な調査委員会がトランプ前大統領の責任を暴くことを良く承知しているからだ。」と追記した。
調査委員会の冒頭弁論で、委員会に参加している共和党議員2人の1人リズ・チェイニー議員は、共和党としてはボイコットしているが民主党の主張している調査委員会に超党派の意味合いを持たせたかったと語った。
なお、調査委員会の目的は、ドナルド・トランプの支持者たちにより安々と議会襲撃を許したことでセキュリテイ上の欠陥があったことを認め、その原因を究明することと、この襲撃の原因と襲撃事件をおこした張本人を見極めることだという。
この調査委員会では共和党側の反対で、政治的な決着が出されることはないが、この事件がどのようにクーデターに近い状況になったかを明らかにできることと、ドナルド・トランプ前大統領やそれ以外の人物の責任問題を考える手立てになることが期待されている。
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