19日からほとんどのコロナ規制を撤廃した英イングランド。濃厚接触者の自主隔離対策は続けて取られている。しかし、自主隔離を余儀なくされる人が激増しているため、レストランのスタッフの20%が働けない状況に陥るなど、経済活動に影響が出初めている。
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『レゼコー』によると、イングランドでは、濃厚接触者と見なされた人の自主隔離の件数が増加の一途をたどり、多くの店舗の再開が危ぶまれているという。
自主隔離の波は、すでに飲食店に影響を与えており、現在、飲食店業界のスタッフの5分の1が自主隔離中だという。その結果、多くの店舗が閉鎖を余儀なくされており、雇用主の間で懸念を引き起こしている。英国産業連盟は、「企業が営業を再開する中、多くの業界、特にホテルやレジャー業界でスタッフ不足が発生している」と警告している。...
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『レゼコー』によると、イングランドでは、濃厚接触者と見なされた人の自主隔離の件数が増加の一途をたどり、多くの店舗の再開が危ぶまれているという。
自主隔離の波は、すでに飲食店に影響を与えており、現在、飲食店業界のスタッフの5分の1が自主隔離中だという。その結果、多くの店舗が閉鎖を余儀なくされており、雇用主の間で懸念を引き起こしている。英国産業連盟は、「企業が営業を再開する中、多くの業界、特にホテルやレジャー業界でスタッフ不足が発生している」と警告している。
自主隔離は、教育分野にも大きな影響を与えている。7月の第1週には、83万人の生徒がコロナに関連する理由で学校を欠席した。子供が自主隔離すると、親も家に残らなければならない。幸いなことに、イギリスでは夏休みが始まったため、政府はしばらくの間、教育に関する問題からは解放される。
英『ガーディアン』が調査したところによると、英国では先週1週間で160万人もの人々が自主隔離することになった。
英国での新規感染者数は、15日時点では48553人と、1月中旬以来の多さとなった。増加傾向は衰える気配がなく、夏の間、企業や家庭で多くの人が自主隔離を余儀なくされると推測されている。そのため、経済の混乱が懸念されている。
閣僚たちは、夏には10万人の感染者が出ると予想しているが、ワクチン接種が進んでいることから、制限をかける必要はないと述べている。また、1週間前には、6週間で最大1千万人が隔離を余儀なくされるとの予測が出されていたが、健康安全庁のトップ、ジェニー・ハリス氏は、政府は追跡アプリを調整して感度を下げ、今後はワクチン接種者であることを考慮すると述べた。現在は、感染者と2メートル以内で15分以上接触した人には、ワクチン接種者も含めて、10日間の自主隔離を促すアラートが自動的に送られる。
ジョンソン首相は、水、電気、輸送、税金、そして特に医療関係者の人々は自主隔離から免除されること、更に8月16日からは、イングランドでは2回のワクチン接種を済ませた人については、自主隔離から免除されることを明らかにした。
この発表に対して、イギリスの雇用主達は、この日付を前倒しするよう政府に求めている。また、ワクチンを2回接種していない人も、毎日の検査で陰性であれば、自主隔離から免除されることを要求している。
BNPパリバのエコノミストであるジャンリュック・プルタ氏は、『レゼコー』に対し、「英政府は、2021年第2四半期に明らかに消費が回復して順調に進んでいる景気回復を妨げないように、あらゆる手段を講じている」が、「ナビゲーションが非常に難しい」とコメントしている。
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