すなわち、EU諸国の温室効果ガス排出量を2030年までに現行の40%削減から55%削減に変更しようという削減目標が投票にかけられた。
投票結果は賛成票が442、反対票が203、棄権が51となり、欧州議会は新しい目標設定に関する法律を採択した。
欧州議会の右派議員と社会党議員の大部分および「レニュー」グループの議員が法案に賛成し、急進左派、極右派と緑の党が反対した。
緑の党が反対したのは、温室効果ガス排出量を55%低減し産業革命前に比べて気候温暖化を2-3℃の上昇に抑え込むだけでは不充分だとの理由による。...
全部読む
すなわち、EU諸国の温室効果ガス排出量を2030年までに現行の40%削減から55%削減に変更しようという削減目標が投票にかけられた。
投票結果は賛成票が442、反対票が203、棄権が51となり、欧州議会は新しい目標設定に関する法律を採択した。
欧州議会の右派議員と社会党議員の大部分および「レニュー」グループの議員が法案に賛成し、急進左派、極右派と緑の党が反対した。
緑の党が反対したのは、温室効果ガス排出量を55%低減し産業革命前に比べて気候温暖化を2-3℃の上昇に抑え込むだけでは不充分だとの理由による。緑の党はこれからの地球温暖化気候について、2018年に4.2億人の人たちが、体験したような殺人的高温気候にさらされることになると予測している。
緑の党のカロリン・ローズ議員は、パリ議定書の目標達成には、科学者の予測によると温暖化ガスの排出量を2030年までに55%削減するだけでは不充分で、少なくとも65%減少させることが必要だと訴えている。ローズ議員はさらに、現在の所、目標値の差異は僅かと思われるかもしれないが、この差異が将来の洪水、干ばつ、飢きんなどの自然災害の頻度に大きく影響してくると警鐘を鳴らしている。
欧州委員会のフランス人委員ティママン氏によると、この法律は最終目標ではなく、取りあえず具体性のある強制力のある目標として設定されたもので、7月14日までには温暖化対策に関する一連の修正法案が目白押しに議会に提出されるという。
閉じる