トランプ政権時に国務長官を務めたマイク・ポンペオは、バイデン大統領のG7サミットへの参加とロシアのプーチン大統領との会談について、ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、イランのハメネイ師といったアメリカの敵対勢力は、バイデン大統領が見せた「弱さ」に「喜んでいるだろう」とコメントした。
ポンペオ氏は、米
『ブライトバート』に対し、今回の「G7サミットとプーチンとの首脳会談は、オバマ政権を思い出させ、率直に言って、現米政権はそれを喜んでいると思います。彼らは、アメリカが詫びてばかりいた時代に戻り、アメリカは戻ってきたと言っています」と述べた。ポンペオ氏は、自身が国務長官時代には常に、「アメリカは何を得るのかを自分に問いかけ」つつ、外交を行っていたが、「今回の会合を見る限り、国際機関がアメリカ人に課税することを認め、ロシアのパイプライン、ノードストリーム2の建設を快諾してアメリカ人を更なる危険にさらし、NATO諸国が自国の防衛のためにお金をあまり使わず、アメリカがその分を負担することを喜んで許可しようとしている。」と批判した。
さらに、副大統領の南米訪問に対しては、「ホンジュラスやエルサルバドル、グアテマラに多額の小切手を切ったところで、南の国境の問題が解決するわけがない」と述べた。
また、「プーチンとバイデンの会談は、プーチンと習近平、そしてイラン大統領を喜ばせました。」とコメントした。「バイデンは何も得られなかった。彼はアメリカの弱さを露わにしました。我々の敵がこの政権に圧力をかければ、政権は屈服し、記者会見を開いて、世界は再び我々を好きになってくれた、と微笑んで満足する程度の対応にとどまることを示しました。前政権が主張していたのは、友好関係を構築する前提として、アメリカに敬意を払い、米政権がアメリカ人を守ることを理解してもらうことでした。しかし、バイデン大統領は先週の首脳会談でその機会を失ったのです」。
ポンペオ氏はまた、アメリカの「国外からの最大の脅威」である中国共産党は、バイデンが露わにした弱さに、自分たちに与えられたチャンスだと大喜びしているだろうと述べた。「習近平は絶好の機会としてとらえていると思います。習近平は、対応や防衛の準備ができていない米大統領と4年間過ごせることを理解しています。」と述べた。
米『ウエスタン・ジャーナル』によると、ポンペオ氏はプーチンとの会談について、米ラジオ局のインタビューでも、「バイデンはあめばかりで鞭を持って行かなかった」と批判した。「その結果、プーチンは多くのことを成し遂げたような気持ちでロシアに戻ったと確信しています」と述べ、「無意味な会談だったというのが一番優しい表現ですが、実際には悪い結果をもたらしているでしょう」と付け加えた。
なお、バイデンがヨーロッパの指導者たちから温かい歓迎を受けたことについては、アメリカ人にとって何の意味もないとポンペオ氏は述べている。前国務長官は、「ヨーロッパの大きな政府を持つ左派政権」のリーダーたちがバイデンを喜んで迎えたのは、バイデンが彼らの仲間であり、彼らのような社会福祉国家をアメリカに導入したいと考えているからだと述べた。ポンペオ氏は、フランスのマクロン大統領がバイデンを 「クラブの一員」と呼んだことにも言及した。
ポンペオ氏はさらに、バイデンがサイバー攻撃の対象にしてはならない16のインフラ分野をプーチン大統領に提示したことについて、「奇妙だ」と表現し、「バイデン大統領は要するに、それ以外は攻撃して大丈夫だと言ったのと同然だ」と批判した。「それは本質的には標的リストでもあります。自由に攻撃していい分野はどれか、つまり報復されない分野はどれかを伝えているだけでなく、最も致命的な分野がどれであるかを教えています」と述べた。「バイデンがこれらの16の産業分野について何を話したかは分かりませんが、プーチンは、これらの1つを攻撃したとしても、バイデン政権が彼に本気で報復措置を取るとは一瞬たりとも思わなかったでしょう。」とコメントしている。
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