米
『ブルームバーグ』によると、カナダのジャスティン・トルドー首相は、15日にブリュッセルでEUの首脳と会談した後、記者団に対し、「EUのパートナーとともに、今後数年間にわたってよりクリーンな経済を構築するために何ができるかを話し合った」と述べた。「第一に、中産階級のための良質で環境に優しい雇用を創出し続けるためには、電気自動車のバッテリーなどに不可欠な重要な鉱物や金属のサプライチェーンを確保する必要がある」と述べた。
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は記者団に対し、我々欧州人は、持続可能性を高め、環境へのダメージを減らし、原材料の透明性を求めているため、中国などの生産者からの輸入を多様化したいと考えている」と語った。また、「これらの原材料は、たとえば重要な鉱物や金属など、グリーンおよびデジタルへの移行に不可欠です」と述べた。
米『エポックタイムズ』は、トルドー首相が、新しいパートナーシップの他の目標についても言及したことを報じている。「カナダとEUは長い間、緊密な協力関係を築いてきました。過去1年間、新型コロナウイルス感染症がもたらした課題は、パンデミックを終わらせ、地球規模の問題に取り組むために協力することの重要性を示しました。我々の関係を強化することで、国民の安全と健康を守り、中産階級のための良質な雇用を創出し、誰にでも役立つ方法でより良いものを作り直すことができるのです。」と語った。
共同声明によると、このパートナーシップは「貿易・投資の安全性と持続可能性、原材料のバリューチェーンの統合、科学・技術・イノベーションの協力、環境・社会・ガバナンス」の基準を強化することに重点を置くと述べている。
中国『新華社通信』は、カナダとEUは、保健分野におけるEU・カナダ間の対話を開始することにも合意したと伝えている。この対話では、双方が専門知識、学んだ教訓、ベストプラクティスを共有し、これらの問題に対してより適切に備え、緊密に協力していくことを目指す。
コロナワクチンについて、フォン・デア・ライエン委員長は記者会見で、EUはワクチンの輸出先として上位4位に入っているカナダへのワクチンの継続的な輸出を確保すると述べた。ワクチンの特許問題については、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長が同じ記者会見で、特許を放棄しても「短期的に魔法のようにすべてが解決するわけではない」と述べ、代わりにワクチンの生産を増やし、多様化させるべきだと強調した。
カナダとEUはまた、国境を越えた物品の移動を容易にし、貿易の流れを加速するための相互承認協定の締結を含む、包括的経済貿易協定(CETA)の下でのパートナーシップの継続に合意した。
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