5月26日、ドイツ・ベルリン近郊のグリュンハイデにある電気自動車大手テスラの工場敷地に通じる電線に火がつけられた。極左環境保護活動家たちが、ウェブ上で犯行を認めた。
英
『ガーディアン』によると、26日の夜にテスラ社の欧州初の「ギガ・ファクトリー」の建設現場で発生した火災した。ドイツ警察は、極左活動家が犯行声明を出したことを受けて、政治的な動機があったかどうかを調査している。
火災によって、いくつかの電力ケーブルが損傷した。捜査当局は26日に極左団体のソーシャルメディアに掲載された犯行声明文を調べているという。団体は、地上にある6本の高圧ケーブルに火をつけてテスラの工場敷地内への電力供給を遮断したと主張している。...
全部読む
英
『ガーディアン』によると、26日の夜にテスラ社の欧州初の「ギガ・ファクトリー」の建設現場で発生した火災した。ドイツ警察は、極左活動家が犯行声明を出したことを受けて、政治的な動機があったかどうかを調査している。
火災によって、いくつかの電力ケーブルが損傷した。捜査当局は26日に極左団体のソーシャルメディアに掲載された犯行声明文を調べているという。団体は、地上にある6本の高圧ケーブルに火をつけてテスラの工場敷地内への電力供給を遮断したと主張している。また、声明文には、「テスラはグリーンでもエコロジーでも社会福祉的でもない」と書かれているという。
テスラは、この敷地で年間最大50万台の電気自動車「モデルY」を生産できるとしているが、工場に電池工場を設置する計画を追加したため、工場の開設を当初の7月1日から2021年後半に延期した。
オランダのニュースサイト『ネザーランド・ニューズ・ライブ』によると、電気自動車工場の建設は、採水地に隣接していることで議論を呼んでいるという。テスラの電気自動車工場は、ベルリンの南東約30kmに位置する森と湖の豊かな地域にある300ヘクタールの敷地に建設されている。ベルリンの壁崩壊後、多くの企業が閉鎖を余儀なくされたこの地域に、9,000人から12,000人の雇用を創出するイーロン・マスクのヨーロッパでの目玉商品の登場を、地元当局は歓迎している。
しかし、地元の環境保護を訴えている住民は、主に水資源の枯渇を恐れている。テスラ社が、最大、年間50万台の自動車を生産するために、1時間あたり37万2,000リットルの水を使用すると見積もっているためだ。CEOのイーロン・マスクは、この水の使用量の見積もりは「起こりうる例外的なピーク時」を想定したもので、通常の消費量はもっと少ないと主張している。
工場反対派は、交通渋滞やCO2排出量も懸念している。従業員の車だけでなく、テスラのタイプ3とYの自動車を生産するために毎日600台のトラックが工場に出入りし、生産された電気自動車を運び出す6台の貨物列車が1日3回出発することになるためだ。
テスラは現在、米国と中国の上海にも「ギガ・ファクトリー」を保有している。ベルリン近郊のギガ工場での自動車生産は、2020年7月に開始される予定だったが、電池工場の新たな建設に加えて、自然保護団体からの事前の救済手続きやドイツの長い承認プロセスの影響を受けて年末に延期された。
閉じる