8月14日付米
『CNN』:「温暖化で蝶やハチが消失し、食物の3分の1が危機的状況に」:
近年ハチの数が減少しており、米国ではコウモリの種の半数以上が消滅の危機にあるという。北米などに生息する大型の蝶であるオオカバマダラの絶滅も危ぶまれている。これらは花粉媒介者で、果物や野菜などの植物の受粉を助ける役割があり、食料供給において重要な役割がある。
我々の食卓にのぼる食料の約30%は、こうした蝶やハチ、こうもり等のおかげでもある。...
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8月14日付米
『CNN』:「温暖化で蝶やハチが消失し、食物の3分の1が危機的状況に」:
近年ハチの数が減少しており、米国ではコウモリの種の半数以上が消滅の危機にあるという。北米などに生息する大型の蝶であるオオカバマダラの絶滅も危ぶまれている。これらは花粉媒介者で、果物や野菜などの植物の受粉を助ける役割があり、食料供給において重要な役割がある。
我々の食卓にのぼる食料の約30%は、こうした蝶やハチ、こうもり等のおかげでもある。花粉媒介者の減少は、食料の不足を招く。食品医薬品局によると、リンゴ、メロン、クランベリー、南瓜、ブロッコリー、アーモンド等は最も影響を受けやすく、現在流通している90品目に影響するという。
ここにはテキーラも含まれる。間接的にも影響しており、フライドチキン、ポークチャップでも、鳥や豚は果物、野菜などの植物を餌とするため、関係がないわけではない。
花粉媒介者の減少には温暖化が影響しており、その影響の懸念が高まっているのが猛暑の影響だ。特に蝶は気温の変化の影響を最も受けやすい昆虫の一つで、気温が高いと、植物の開花が早まり、蝶の産卵や孵化の時期とズレが生じる。蝶の成長サイクルが乱れ、数が減少し、受粉できる植物も減少してしまう。
2019年の国連の報告書によると、気候危機が起きる今後数十年の間に、100万種が絶滅の危機にあるとされている。ミツバチは2006年から減少が見られ始め、2020年には、米国の養蜂業者協会の約45%が減少している。
コウモリも食糧の安全供給に重要な役割を持っている。米農務省は、最新の研究から、害虫を食べるコウモリは、ともろこし産業だけみても、10億ドル以上の被害や殺虫剤費用同等の効果があるとしている。
コウモリは重要な花粉媒介者でもあり、テキーラ作りに使われる植物であるリュウゼツランの花粉を媒介している。また鳥のように、エコシステムに重要な種子の分散にも重要な働きをする。
これは世界的な問題だが、我々にできる小さなこともある。自然植物を植えた庭園を増やすことや、農薬や、家庭での化学薬剤の使用を減らし有機製品に置き換えることも推奨されている。
同日付米『WKYT』:「ハチと蝶の個体数が食糧供給に影響」:
気候変動が蝶やハチの生存へ与える影響により、私たちの食べ物の三分の一が危険に晒されている。
最新の研究で、オオカバマダラが絶滅の危機にあることが発表された。蝶などの個体数の消失は、食糧供給の3割に影響があるとする野生生物学者もいる。
専門家は、野生生物の住む庭園を増やしたり、殺虫剤などの化学物質の使用を減らすことが、花粉媒介者の回復につながると指摘している。
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