トランプ米大統領の最側近で8月に解雇されたスティーブ・バノン氏によるトランプファミリーへの批判等を含む暴露本が出版差し止め請求を受け、出版社は発売を前倒しするという。多くの書店から関心が寄せられ前注文が殺到したという本の内容の半分でも真実なら、トランプ政権の勢いを削ぎ中間選挙への影響が懸念される。
1月4日付英国
『BBC』は「トランプ対バノン:本の出版が金曜に前倒し」との見出しで以下のように報道している。
トランプの暴露本、「Fire and Fury(炎と怒り):トランプのホワイトハウスの内側」(マイケルウルフ著) が来週火曜発売予定だったが、今週金曜に購入可能となるという。元側近スティーブ・バノンがロシア側との会談は“裏切り”だとのコメントやトランプの大統領選勝利に驚いた様子などが記されている。...
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1月4日付英国
『BBC』は「トランプ対バノン:本の出版が金曜に前倒し」との見出しで以下のように報道している。
トランプの暴露本、「Fire and Fury(炎と怒り):トランプのホワイトハウスの内側」(マイケルウルフ著) が来週火曜発売予定だったが、今週金曜に購入可能となるという。元側近スティーブ・バノンがロシア側との会談は“裏切り”だとのコメントやトランプの大統領選勝利に驚いた様子などが記されている。本の出版に対し、トランプの弁護士は内容は嘘だらけだと出版差し止めを請求し、ホワイトハウス側は昨年8月解雇されたバノン氏は“気がふれて”しまったのだと主張している。
本には以下のような内容も盛り込まれているという。
・トランプ陣営は予想外の選挙勝利に驚き慄いていた。
・メラニア夫人は選挙日の夜悲しみで泣いていた。
・新大統領はホワイトハウスにイラつき、恐れてもいた。
・娘のイバンカは最初の女性大統領になることを夫のクシュナー氏と計画していた。
仮に内容の半分しか真実は無かったとしても、政権には大きなダメージとなる。弁護士の出版差し止め請求は逆に格好の宣伝となってしまった様である。
同日付米国『The Hill』は「需要高で出版社が販売前倒し」との見出しで以下のように報道している。
トランプ大統領の就任1年目に関する本の出版社(Henry holt)は要望に応えて出版を前倒しすることとなり、数店舗では予定より4日早い金曜に新刊本が店頭に並ぶという。同出版社はこの発表後、ツイッターで「トランプ大統領ありがとう」と呟いた。
報道によると、多くの書店からこの本への関心が寄せられ、オンラインでの前注文が殺到したという。
トランプ就任間もないころの暴露本は出ているが、この本には21世紀FOXの会長ルパート・マードック氏に関連するものや、元側近バノン氏のトランプファミリーへの批判を含む多くの驚愕の内容が書かれているという。
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