トランプ政権;米朝首脳会談復活の後は、懸案の米ロ関係修復に奔走【米・ロシアメディア】(2018/06/02)
ドナルド・トランプ大統領は、習近平(シー・チンピン)国家主席の暗躍を嫌って一度は米朝首脳会談を中止すると発表したが、その後米主導で取進められる目処が立ったとして、同首脳会談を復活させた。そしてトランプ政権は、この勢いをかって、懸案の米ロ関係修復のため、トランプ・プーチン両大統領の首脳会談を画策し始めている。
6月2日付米
『Foxニュース』:「トランプ・プーチン両大統領の首脳会談画策」
在ロシアのジョン・ハンツマン米大使(58歳)の側近が6月1日、当ニュースのインタビューに答えて、同大使の意向の下で、トランプ・プーチン両大統領の首脳会談を設定すべく奔走している旨コメントした。
もしこれが実現すれば、両大統領の会談は3度目となる。
この報道の直前、トランプ大統領は6月1日、当初シンガポールで6月12日に開催予定とされていた米朝首脳会談が、原案どおり開催する見込みが立ったと明かしている。...
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6月2日付米
『Foxニュース』:「トランプ・プーチン両大統領の首脳会談画策」
在ロシアのジョン・ハンツマン米大使(58歳)の側近が6月1日、当ニュースのインタビューに答えて、同大使の意向の下で、トランプ・プーチン両大統領の首脳会談を設定すべく奔走している旨コメントした。
もしこれが実現すれば、両大統領の会談は3度目となる。
この報道の直前、トランプ大統領は6月1日、当初シンガポールで6月12日に開催予定とされていた米朝首脳会談が、原案どおり開催する見込みが立ったと明かしている。
ただ、トランプ政権高官によれば、もし米朝首脳会談の行方がまた混沌として来るようだと、米ロ首脳会談の設定の話は先延ばしになる可能性があるとする。
同日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「米国政府が米ロ首脳会談設定の下準備」
米メディアの『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は6月1日、米ホワイトハウス高官の話を引用して、目下米ロ首脳会談を設定すべく準備を始めていると報じた。ただ、具体的な日程や場所などは一切言及されていない。
同高官によれば、目下在ロシアのハンツマン米大使が帰国して、米ロ首脳会談開催に向けて種々政権側と協議しているという。
今年3月、トランプ大統領は、側近の助言を無視して、再選されたプーチン大統領に電話で祝福しており、その際、同大統領をホワイトハウスに招くとも言及していた。
また、先月にはドミートリー・ペスコフ大統領府報道官が、トランプ大統領はプーチン大統領との会談の意向を表していると語った。
しかし、それ以降、何ら具体的な話は進展していなかった。
一方、6月1日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「トランプ大統領、北朝鮮トップとロシア外相会談は“好ましく思わない”と表明」
トランプ大統領は6月1日、前日に金正恩(キム・ジョンウン)委員長とセルゲイ・ラブロフ外相が会談したとのニュースに対して、会談の目的が不明であるとして、“好ましく思わない”と表明した。
ただ、同大統領は続けて、もしその会談が前向きのものであったなら、一定の評価はすると付言した。
報道によれば、同外相は、金委員長が朝鮮半島の非核化を再確認したことを受けて、朝鮮半島の安定化のため、南北朝鮮間の“平和協定”締結に向けて、ロシアとしても支援していくと語ったという。
更に同外相は、プーチン大統領の親書を金委員長に手渡したという。
一方、トランプ大統領は、前日の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長との会談を受けて、金委員長からの親書も受け取り、米朝首脳会談の開催がほぼ確定した旨表明している。
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ドゥテルテ比大統領がまた暴言:麻薬犯罪被疑者に向かって、死にたくなければ自首して刑務所に入れ!【米・英国・ロシアメディア】(2018/05/23)
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、フィリピンのトランプと揶揄されるように、時には本家も凌ぐほどの暴君振りを発揮している。そしてまた、国際人権擁護団体等が目くじらを立てるに違いない暴言を吐いた。すなわち、不特定多数、特に役人も含めた麻薬犯罪被疑者と思われる人に対して、死にたくなければ自首して刑に服した方が良い、と間接的に超法規的殺人を認めるような発言をしている。
5月23日付米
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「ドゥテルテ比大統領、麻薬犯罪被疑者に向かって、“死にたくなければ刑務所に入れ”と発言」
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(72歳)は5月22日、麻薬被疑者に向かって、死にたくなければ自首して刑務所に入るが良いと発言した。
フィリピン中部のセブ州における麻薬犯罪に関して演説したもので、就任以来最優先に取り組んでいる麻薬撲滅運動推進に当り、最も直近で発した脅しである。...
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5月23日付米
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「ドゥテルテ比大統領、麻薬犯罪被疑者に向かって、“死にたくなければ刑務所に入れ”と発言」
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(72歳)は5月22日、麻薬被疑者に向かって、死にたくなければ自首して刑務所に入るが良いと発言した。
フィリピン中部のセブ州における麻薬犯罪に関して演説したもので、就任以来最優先に取り組んでいる麻薬撲滅運動推進に当り、最も直近で発した脅しである。
同大統領は、今回のメッセージを誰に宛てたのか明らかにしていないが、同州の違法麻薬取引で財を成している被疑者に向かって申し立てたものとみられる。
実際に発生した事例として、2016年に麻薬犯罪容疑者のローランド・エスピノーザ町長(セブ島東部のレイテ島内)が警察官に射殺される事件があった。警察側は同容疑者との間で銃撃戦があったためとしているが、政府側調査官は殺人だったと主張している。ただ、その後、実行犯とされた警察官は減刑され、現在は職務に復帰している。
5月22日付英『ジ・インディペンデント』紙:「ロドリゴ・ドゥテルテ比大統領、麻薬犯罪被疑者に対して、長生きしたければ刑務所に留まれと警告」
ドゥテルテ大統領は5月22日のテレビ演説で、セブ州の麻薬取引で蓄財しているとされる被疑者に対して、もし長生きしたければ、刑に服して刑務所内で大人しくしていた方が良いと発言した。
実際に2016年、フィリピン中部のレイテ州内において、麻薬犯罪容疑で留置されていたエスピノーザ町長が脱走しようとしたとして、警察官に射殺される事件が発生している。
なお、同大統領が推進する麻薬撲滅運動の結果、約4千人に上る被疑者が警察官によって殺害されているが、政府側は、被疑者の抵抗があったため止むを得ない措置だとして、超法規的殺人を真っ向から否定している。
5月23日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「ドゥテルテ大統領、麻薬犯罪被疑者に向かって、“もっと長く生きたければ刑務所に留まった方が良い”と発言」
フィリピン警察は、2016年7月以来、約4,100人余りの麻薬犯罪容疑者を射殺したとしているが、人権擁護グループは、実際にはその3倍の人が犠牲になっていると非難している。
なお、ドゥテルテ大統領自身、フィリピン南部のダバオ市で市長職にあった際、麻薬犯罪者を射殺したことがあると昨年12月に認めている。
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