英首相、G7首脳会議で来年末までに全世界でコロナワクチン接種完了を提案へ(2021/06/07)
ボリス・ジョンソン英首相は5日、11日~13日に議長国の英国で開かれる主要7カ国首脳会議(G7)で、新型コロナウイルスのワクチン接種を全世界で2022年末までに完了させることへの協力を提案し、合意を目指すことを明らかにした。
インド
『NDTV』と仏
『BFTMV』によると、英国は、約2年ぶりの開催となるG7首脳会議の議長国を務め、世界全体でのワクチン接種完了に向けた合意を求める方針を発表した。
ジョンソン首相は声明で、「来年末までに世界全体でワクチン接種を完了させることは、医学史上最大の偉業となる。私は、この恐ろしいパンデミックを終わらせるために、他のG7のリーダーたちに協力を呼びかけ、新型コロナウイルスがもたらした惨状を二度と起こさないことを誓う」とし、「私たちがコロナを打ち負かし、共通の価値観に基づいて世界の復興を導くという、戦後最大の課題に立ち向かうことを、世界は期待している」と述べた。...
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インド
『NDTV』と仏
『BFTMV』によると、英国は、約2年ぶりの開催となるG7首脳会議の議長国を務め、世界全体でのワクチン接種完了に向けた合意を求める方針を発表した。
ジョンソン首相は声明で、「来年末までに世界全体でワクチン接種を完了させることは、医学史上最大の偉業となる。私は、この恐ろしいパンデミックを終わらせるために、他のG7のリーダーたちに協力を呼びかけ、新型コロナウイルスがもたらした惨状を二度と起こさないことを誓う」とし、「私たちがコロナを打ち負かし、共通の価値観に基づいて世界の復興を導くという、戦後最大の課題に立ち向かうことを、世界は期待している」と述べた。
英『スカイニュース』によると、英国では、7種類のワクチンを確保できたおかげで、今後2年間で4億回以上の接種が可能になった。すでに約6,700万回の接種が行われ、2,700万人以上が2回の接種を終了し、多くの地域では20代の人への接種が始まっている。また、規制当局がファイザー社のワクチンを12歳から15歳を対象とした予防接種を承認したことで、子供へのワクチン接種の見通しも立ってきた。英国は2月に、ワクチンを共同購入し途上国に分配する国際的な取り組み「コバックス」を通じて余剰なワクチンの大半を共有すると発表していた。しかし、マット・ハンコック保健相は4日、英国にはまだそのような余剰分がないことを明らかにした。
一方で、多くの貧しい国では、資金不足、インフラの不備、そして何よりも供給不足のために、最もリスクが高いとされる医療従事者へのワクチン接種すらできていない。ドイツ、フランス、イタリアは、年末までに少なくとも1億本のワクチンを寄付することを明らかにしている。英政府も、コバックスへの5億4800万ポンド(約848億円)の寄付を表明している。
ジョンソン首相は今回のサミットで、新種が広がる前に検出できるような世界的な監視システムを推進したいとも考えている。
サミットには、英国、ドイツ、フランス、米国、イタリア、日本、カナダの各国首脳が参加する。また、英国の主任科学顧問であるパトリック・ヴァランス卿、慈善家のメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏、環境保護活動家のデビッド・アッテンボロー卿などの専門家も参加する。12日には、オーストラリア、南アフリカ、韓国、インドの首脳が、直接参加またはオンラインで参加し、健康と気候変動に関する話し合いが行われる。なお、アメリカのバイデン米大統領にとっては、1月の就任以来、初の海外出張となる。
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中国、バングラデシュがクアッドに参加すれば二国間関係に深刻な打撃と警告(2021/05/13)
駐バングラデシュ中国大使は10日、バングラデシュが米日豪印で構成される緩やかな安全保障の枠組み「クアッド」に参加すれば中国との二国間関係に深刻な打撃を及ぼすと警告した。
インドのニュース専門チャンネル
『NDTV』によると、中国の李極明(り・きょくめい)駐バングラデシュ大使は10日、バングラデシュが反中国の「クラブ」に参加することは、二国間関係に深刻な打撃を与えると述べ、バングラデシュに対し四カ国同盟に参加しないよう警告した。
この異例の警告は、数週間前に中国の魏鳳和(ぎ・ほうか)国防相がバングラデシュのアブドゥル・ハミド大統領に対し、南アジアに「軍事同盟」を構築し、「覇権主義」を実践する地域外の大国に対して、中国政府とバングラデシュ政府が共同で努力すべきだと強調した数週間後に出された。...
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インドのニュース専門チャンネル
『NDTV』によると、中国の李極明(り・きょくめい)駐バングラデシュ大使は10日、バングラデシュが反中国の「クラブ」に参加することは、二国間関係に深刻な打撃を与えると述べ、バングラデシュに対し四カ国同盟に参加しないよう警告した。
この異例の警告は、数週間前に中国の魏鳳和(ぎ・ほうか)国防相がバングラデシュのアブドゥル・ハミド大統領に対し、南アジアに「軍事同盟」を構築し、「覇権主義」を実践する地域外の大国に対して、中国政府とバングラデシュ政府が共同で努力すべきだと強調した数週間後に出された。
米『エポックタイムズ』によると、バングラデシュのA.K.アブドゥル・モメン外相は11日の記者会見で、この警告に対し、「我々は独立した主権国家である。我々で自分たちの外交政策を決定する。どの国も自分の立場を守ることができる。しかし、我々は国民と国の利益を考慮して決定する」と述べた。外相はまた、中国大使の発言を「異例」で「攻撃的」だと表現し、「我々は中国がこのような態度を見せるとは思っていなかった。」と驚きを表した。また、同盟への参加の呼びかけは特に受けていないと述べ、中国大使がなぜ早まった発言をしたのか疑問に思っていると明かした。
元外交官で、現在は外交政策シンクタンク「ゲートウェイ・ハウス」の特別研究員であるラジブ・バティア氏は、インドのオンラインニュースサイト『ザ・プリント』に対し、中国はそれとなく探りを入れていると述べている。「クワッド諸国は、同盟国を無意味に拡大する計画はないことを明確に述べており、現在は独自のアジェンダの促進に焦点を合わせている。中国はそれをよく知っているが、それでも、インドとバングラデシュの緊密な関係をよく知っているので、インド・中国関係の中で、バングラデシュがどこに立っているかを見極めるためにそのようなコメントをしたのだろう」と説明している。
複数の情報筋によると、インド、日本、アメリカ、オーストラリアは、バングラデシュをインド太平洋地域の「キープレーヤー」と見なしているが、バングラデシュ政府がクアッドへの参加に「オープンではない」という事実を認識しているという。しかし、バングラデシュはベンガル湾に面していることから、経済面と接続性の面に限ってインド太平洋イニシアティブの「一部」になることに興味を示している。
インド紙『ザ・タイムズ・オブ・インディア』は、中国のインドに対する厳しい姿勢は2020年から際立つようになったと報じている。中国大使の今回の警告は、中国が自国の影響が及ぶ地域と見なしているインド太平洋に対し、クアッドを脅威と見なし、不満を持っていることを露わにしていると伝えている。
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