LA、新型コロナ感染者増加で再びステイホームの可能性
カリフォルニア州で新型コロナウィルスの感染者が増加傾向にあることから、市長は米国の経済活動の再開が早すぎたと指摘し、ロサンゼルスで再度自宅待機指示が出される可能性があると警告している。病床は十分だが、人々が保健当局のガイドラインを守らず、外で人と接触するなど、感染防止への意識が低下している点に警戒感を募らせている。
7月19日付米国
『ABC7ニュース』 は「LAガルセッティ市長:LAは経済活動再開が早すぎ、再びステイホーム要請の可能性あり」との見出しで以下のように報道している。
米ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は、同市の経済活動再開が早すぎたため、現在コロナ感染者が拡大していることにより、再び経済活動閉鎖要請をするかの瀬戸際であることを明かした。CNNの番組に出演した市長は、カリフォルニアの早期経済活動再開を批判した「Los Angeles Times」の論説について聞かれ、市当局でなく、州、国レベルでの決定について、「早すぎたと私も思う。...
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7月19日付米国
『ABC7ニュース』 は「LAガルセッティ市長:LAは経済活動再開が早すぎ、再びステイホーム要請の可能性あり」との見出しで以下のように報道している。
米ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は、同市の経済活動再開が早すぎたため、現在コロナ感染者が拡大していることにより、再び経済活動閉鎖要請をするかの瀬戸際であることを明かした。CNNの番組に出演した市長は、カリフォルニアの早期経済活動再開を批判した「Los Angeles Times」の論説について聞かれ、市当局でなく、州、国レベルでの決定について、「早すぎたと私も思う。」とした。
カリフォルニアの人口の4分の1を占めるロサンゼルス郡は、州で最も感染者が増加している。カリフォルニアは、土曜新規感染者が9千人(死者数120人)で全米で4番目にが多い州となった。
先週市長は、エッセンシャル・ビジネス以外の経済閉鎖を避けるつもりはないとしていた。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が、感染者増加への対応として、州レベルでのバーや室内飲食店の閉鎖、ロサンゼルス等の郡におけるヘアサロン、ジム、ショッピングモール、屋内店舗の閉鎖を指示している。
市長は、LAの病床数は足りており、人工呼吸器も十分な備えがあるとしている。先週LA郡は、記録的な感染者数を出しており、検査の陽性率は8%から10%に急増。市長は、感染増加の原因について、経済活動再開だけでなく、保健当局のガイドラインを守らず、外で人と接触するなど、人々の感染防止への意識が低下している点を挙げている。当局は、感染拡大を抑えるため、マスク着用とソーシャルディスタンスを保つよう再度呼びかけている。
同日付米国『ロサンゼルス・タイムズ』 は「ガルセッティ市長:経済活動再開が早すぎ、再度の外出自粛要請を示唆」との見出しで以下のように報道している。
日曜ロサンゼルスのガルセッティ市長が、コロナ感染者の増加が続いていることを受け、市の経済活動を再開させるのが時期尚早だったため、新たな外出自粛要請を課す可能性があると発言した。「何処を緩和し、何処を閉鎖するのかは、州または国レベルであり、市が管理する立場にないことを人々は分かっていない。」とも発言している。以前には、市長自らが市の経済活動再開の是非について管理しているのだとの見解を示しており、5月初旬、「我々の経済活動再開のタイミングは、カリフォルニア州の別の地域とは違うものとなる可能性もある。私は、公衆衛生の専門家の意見を基に、良く考慮した上で注意深く経済活動を再開させるだろう。」としていた。
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トランプが初めて公の場でマスク着用
共和党が多数派の州でコロナウイルスの感染者が急増する中、これまでマスク着用に否定的だったトランプ大統領が、軍の医療施設を訪問した際、初めて公の場でマスク姿を披露した。ジェローム・アダムス公衆衛生長官もマスクをつけたままインタビューに応じる姿を見せている。米国では、経済活動、学校再開を進める中、コロナ対策の転換が見られている。
7月12日付米国
『Los Angeles Times』 は「感染者が増加する中、トランプが遂にマスクを着用。現段階で効果は?」との見出しで以下のように報道している。
日曜のニューストーク番組で、ジェローム・アダムス公衆衛生長官は目しか見えない程大きな白いマスクをつけて登場。コロナ感染拡大を防ぐため、人々にマスクをつけるよう懇願した。時々マスク姿を見せてはいたものの、今回は違っていて、長い間のインタビューでも付けたままだった。...
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7月12日付米国
『Los Angeles Times』 は「感染者が増加する中、トランプが遂にマスクを着用。現段階で効果は?」との見出しで以下のように報道している。
日曜のニューストーク番組で、ジェローム・アダムス公衆衛生長官は目しか見えない程大きな白いマスクをつけて登場。コロナ感染拡大を防ぐため、人々にマスクをつけるよう懇願した。時々マスク姿を見せてはいたものの、今回は違っていて、長い間のインタビューでも付けたままだった。その前日、遂に彼の上司で数ヶ月間公の場でマスクをつけるのを拒んできたトランプ氏が象徴的な譲歩をみせた。ウォータリード軍事病院を視察した大統領は集まったメディアに対し、始めてマスク姿の撮影を許可。
フロリダからオレゴンまで感染者が増加しており、トランプの遅い対応により、今後共和党議員や知事が国民へのマスク着用を訴えることになるだろう。今感染者が増加している州の殆どは、共和党知事のもとに経済活動再開が早く、州レベルでのマスク着用要請をしてこなかった州なのである。
これをきっかけに国民の空気も変わるかもしれない。学校の早期再開案など他の政策も批判対象となっている。
感染初期、ホワイトハウスは、トランプがマスクをしない事を擁護、マスク着用が社会的な責任だというメッセージを台無しにしたことを公衆衛生の専門家は嘆いていた。
ジョンホプキンス大学健康安全センター長のThomas Inglesbyは、トランプの心変わりについて「以前から政府レベルでマスク着用をアピールすべきだった。だがこの段階で、最も重要なことは、解決のため先を見据えること。大統領、副大統領、知事らが公の場で正しいこととして、マスク姿を見せることだ。」と述べている。
トランプのマスク非着用を含め、コロナ対策で政権を厳しく批判してきたNancy Pelosi下院議長は、「大統領は密集地でマスクを着用した写真を撮影することで橋を渡った。軍病院の規則に従ったことは良いことだ。感染拡大を抑える事に繋がるため、出来れば彼の態度も変わると良い。」とした。トランプの新たなスタンスにより、政府高官は、マスク推奨傾向になるかもしれないが、全国的に強制するかについては定かではない。
同日付米国『CNN』 は「トランプが軍病院で負傷兵訪問時マスクを着用」との見出しで以下のように報道している。
病院訪問前トランプ大統領は記者団に対し「病院内の多くの兵、手術直後の兵などに話しかける時や、特定の場所では、私は多分マスクをするだろう。マスクをするのは非常に良いことだ。マスクに反対したことはないが、時と場所による。」と述べていた。病院内では、マスクをしたスタッフと歩く際等、マスクを着用している姿が確認されたが、マスクをしながらのコメントは無かった。パンデミック後マスコミにマスク姿を見せたのは今回が初めてだった。
以前はマスクは市民の自由を侵害するものとして、政治的火種となっていた。一方、CDCは、ソーシャルディスタンスが保てない場所でのマスクの必要性を指摘し、公の場で布のフェイスカバーを着用するよう要請していた。政府が国民へのマスク着用を推奨した後でも、トランプ大統領は、自身はマスクを使用しようとはしなかった。側近が丁寧に奨めた場合でも、マスクをしたら弱く見え、パンデミックを制御できていない印象を与えるとして反対してきた。
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