フランスで23日、新型コロナウイルスの感染者数が約4900人となり、1日の感染者数としては2カ月にわたったロックダウン後の5月以降最多となった。若い世代のパーティや集会でソーシャルディスタンスが保たれないのが原因で、若者から高齢者への二次感染も起きているという。
8月23日付仏
『France24』は「フランスでロックダウン後、1日の新規感染者が4,897人を記録」との見出しで以下のように報道している。
日曜の23日、1日当たりの新規感染者数が2ヶ月の封鎖が終了した5月以来最高となった。
ベラン保健相は、感染状況は危険で、20~40代でパーティを介して感染が起きていると警告していた。
高齢者の感染も増加しているというが、再度ロックダウンを行う可能性は否定している。...
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8月23日付仏
『France24』は「フランスでロックダウン後、1日の新規感染者が4,897人を記録」との見出しで以下のように報道している。
日曜の23日、1日当たりの新規感染者数が2ヶ月の封鎖が終了した5月以来最高となった。
ベラン保健相は、感染状況は危険で、20~40代でパーティを介して感染が起きていると警告していた。
高齢者の感染も増加しているというが、再度ロックダウンを行う可能性は否定している。
フランスでは、これまでの合計死者数は3万人超、感染者数は約24.3万人。感染者は主に40代以下。
65歳以上の高齢者に比べ、40代以下の感染者は4倍となっている。
感染者が増加している要因は、検査数の増加だけに留まらず、2歳~40歳と高齢者との間での二次感染が既に起きており、また、初夏に職場での感染が広がった時と違い、今はパーティや集会等で、ソーシャルディスタンスが保たれていないことが感染拡大の主な原因だとして対策が検討されている。
多くの若者の感染者は無症状か、合併症はほぼない。
日曜夜のサッカー・チャンピオンズリーグ決勝戦に向け、警察は警備の準備を進めており、シャンゼリゼ通りなどで、マスクや防護具の着用が義務付けられる。
同日付シンガポール『Head Topics』は以下のように報道している。
フランスの保健省が、日曜の一日の新規感染者数が4,897人を記録したと声明で発表(土曜は3,602人)。これは感染者が最高だった5月以来となる。保健相は、危険を認識していたとする。2月の状況とは異なることを強調。フランスでは夏季休暇を終え、仕事が始まる時期となる。
フランスは2ヶ月のロックダウン後、感染率減少に成功してきた。検査数は増加し、現在は、週に70万件の検査が実施されている。
保健当局は、若者から高齢者へ感染が拡大するリスクを懸念。多くの感染は、ソーシャルディスタンスが保たれない、若者が参加する「お祭りの状況(パーティ)」で起きてている。
感染率は初夏より1%増加し、3%となっている。感染者は、平均1.3~1.4人に感染させるという。
しかし、当局は春の様なロックダウンを直ちに行う状況にないとしている。
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