急激な近代化が進むエチオピアの首都アディスアベバの再生プロジェクトの資金集めのためアビー・アハメド首相が主催した晩さん会は一席約17万ドル(約1900万円)だったという。
5月20日付英国
『BBC』は「アビー・アハメド首相が上流層を資金集めの豪勢なディナーに招待」との見出しで以下のように報道している。
エチオピアの首都アディスアベバでアビー・アハメド首相が200人の企業家、代表らを招待したディナーは国内で最も高価なもので、招待客の参加費は一人17.3万ドルだったという。
前帝王メネリク2世皇帝の宮殿で開かれたこのディナーは河川の洗浄、公園整備など首都の地域再生プロジェクトへの資金集めのためのもの。...
全部読む
5月20日付英国
『BBC』は「アビー・アハメド首相が上流層を資金集めの豪勢なディナーに招待」との見出しで以下のように報道している。
エチオピアの首都アディスアベバでアビー・アハメド首相が200人の企業家、代表らを招待したディナーは国内で最も高価なもので、招待客の参加費は一人17.3万ドルだったという。
前帝王メネリク2世皇帝の宮殿で開かれたこのディナーは河川の洗浄、公園整備など首都の地域再生プロジェクトへの資金集めのためのもの。首相は昨年就任後、広大な経済改革を行ってきた。
この派手な会食会では招待客は、宮殿内を見学しカクテルレセプションの後、アビー首相が招待客の席を挨拶して回りながら共に会食する形式で、伝統的な食事や生肉などが振る舞われ、終始和やかな雰囲気で行われたという。
同日付仏『France24』(AFP通信引用)は「エチオピアの美しい首都で一席17.3万ドルの晩さん会」との見出しで以下のように報道している。
エチオピア首相のアハメド・アビー首相が主催し、個人や国内外企業の代表ら200人以上が招待された晩さん会には1人17.3万ドル(15万ユーロ)の参加費が支払われた。国営メディアは、タキシードを着たゲストや、バラで飾られたテーブルの様子など晩餐会の写真を掲載。
同国の首都アディスアベバ市は、近代的なビルが建設ラッシュを迎え喧騒で景観が悪化する中、首都のイメージ再生や環境整備を目的とする3年の都市プロジェクトが立ち上がった。「過去数年間の急成長や急激な拡大で、同市の天然資源や美しい地形を活用できていない」等とアビー首相のホームページには綴られている。
同市では、1人当たりの緑地率が0.3㎡だが、プロジェクトではアフリカの平均緑地率と同水準の7㎡に増やすことを目標にする。
エチオピアは、人口約1億人で、ニジェールに次いで2番目に人口が多く、経済成長は最も急速に進んでいる国である。しかし、最貧国の一つでもあり、世界銀行によると平均所得は783ドル。その為アビー首相主催の晩さん会は、ソーシャルメディア上で、プロジェクトは優先課題なのかと、一部のエチオピア人から批判されている。
閉じる