地球の森林:未発見の樹木種14%
先月発表された国際研究チームの研究によると、地球上の樹木のうち未発見の種が約9200種あると推定され、その約4割は熱帯雨林の豊富な南米にあるという。また、未発見種の約3分の1が希少種に分類されるという。研究チームは未来の世代のため、地球を守り自然資源を保全するため、これらの樹木の調査が重要だとしている。
2月1日付英国
『BBC』 :「地球にはこれまで想定されていた以上の木の種類が存在」:
これまで発見されていない樹木の種類がまだ地球上には14%残っているとする全米科学アカデミーの調査。樹木の分類上、推定される全種7万3300種類のうち9200種は未だ解明されていないものだという。一方、最も希少なものは熱帯雨林に集中しており、気候変動や砂漠化により、非常に速い速度で絶滅する恐れがあるという。...
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2月1日付英国
『BBC』 :「地球にはこれまで想定されていた以上の木の種類が存在」:
これまで発見されていない樹木の種類がまだ地球上には14%残っているとする全米科学アカデミーの調査。樹木の分類上、推定される全種7万3300種類のうち9200種は未だ解明されていないものだという。一方、最も希少なものは熱帯雨林に集中しており、気候変動や砂漠化により、非常に速い速度で絶滅する恐れがあるという。
この調査研究には、世界の数万種の樹木に関する既存データを基に存在種を予測する統計技法が用いられた。この結果は、人間の食糧や木材、医療に必要とされる生物形態の保護と、大気からCO2を吸収する気候変動対策の重要性を示している。
調査を主導したミネソタ大学のピーター・ライク博士は、地球の生物多様性が危険な状態にあるとし、「南米、アフリカ、アジア、オセアニアの熱帯や亜熱帯は既知、未知を問わず希少種の宝庫とされる。このホットスポット地域(生物多様性が脅かされている地域)を知ることは、未来の保全活動の前進に寄与することになるだろう」としている。
南米には43%と最も多くの未発見種が存在。次いでユーラシア大陸には22%、アフリカ大陸には16%、北米で15%、そしてオセアニアには11%となっている。
多様な天然森林は最も健全かつ生産的であり、世界経済や自然にとり重要である。森林の大半は、牛肉、パーム油、大豆(パーム油や大豆は家畜のえさにも利用)など、西洋で消費される食べ物の原料の倉庫であり、気候変動や森林火災が原因となる森林減少が続く熱帯地帯の国々にある。著者の一人は、「熱帯雨林はCO2排出を吸収し地球温暖化を遅らせるうえで重要だ」としている。
同日付『Reuters』 :「世界の樹木の種類に関する科学調査」:
1月31日、90カ国10万区域の4400万本の木を対象とした世界最大の森林データに関する調査が自然科学アカデミー誌紀要で発表された。この調査によると、地球上には7万3300種類の木が存在しており、これはこれまで考えられた種数より14%多いという。この未分類の樹木は9200種あると推測され、その大多数は南米にあるとされる。
論文の著者でイタリアのボローニャ大学生物多様性と保全学のロベルト・カゾラ・ガッティ教授は、「木や雨林は単に酸素を生成するだけに留まらない。木や雨林がないと、私たちはきれいな水や安全な山の斜面、多くの動物の住処、藻菌類などの植物を得られず、多様性に富んだ地球のエコスステムが機能しなくなる。過剰なCO2の行き場がなく、汚染された空気の清浄化などが出来なくなる」とする。
「我々の社会では、森林を天然資源の木や木材としてしかとらえておらずその根本的役割を無視している。森林は人間にとっての木材や紙、パルプ製造という経済的側面に留まらず、エコシステムの提供に貢献している。また木や森林から人はインスピレーションやリラクゼーションも得ている」としている。
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スポティファイ、新型コロナ偽情報めぐり有名人らが人気番組のキャンセルを要求
音楽配信大手のスポティファイが、人気ポッドキャスターのジョー・ローガンが、コロナウイルスの誤報を流しているという懸念で、近年フェイスブックや他のソーシャルメディア大手が直面した危機と同じような論争に巻き込まれている。
米ニュース専門放送局
『CNBC』 によると、この音楽配信プラットフォームは、ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルといった伝説的なミュージシャンからボイコットされており、彼らは、ローガンの人気ポッドキャスト「The Joe Rogan Experience」の配信を継続するという決定を非難している。
ローガンは、新型コロナウイルスに関する陰謀論を繰り返し広めているという非難や、コロナウイルスの治療にイベルメクチンの使用を促進したとして、論争を巻き起こしている。...
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米ニュース専門放送局
『CNBC』 によると、この音楽配信プラットフォームは、ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルといった伝説的なミュージシャンからボイコットされており、彼らは、ローガンの人気ポッドキャスト「The Joe Rogan Experience」の配信を継続するという決定を非難している。
ローガンは、新型コロナウイルスに関する陰謀論を繰り返し広めているという非難や、コロナウイルスの治療にイベルメクチンの使用を促進したとして、論争を巻き起こしている。
スポティファイは1月30日、新型コロナウイルスに関する議論を含むポッドキャストのエピソードに注意書きを付与し、ユーザーを、より詳しい情報を得ることができる公衆衛生のサイトに誘導すると発表した。ダニエル・エクCEOは、このプラットフォームは「コンテンツを検閲する立場にはなりたくない」と述べ、ルールを破ったクリエーターは確実に取り締まると述べた。
米オンラインメディア『ナショナルレビュー』 や英『BBC』 によると、「The Joe Rogan Experience」は、毎回、様々な業界で活躍するパーソナリティをゲストに招き、彼らの見解を詳しく聞いていくインタビュー形式の番組であり、月に2億回近くダウンロードされるなど、スポティファイの看板番組となっている。
配信者の人気ポッドキャスター、ジョー・ローガンは、番組停止を求める声に対して次のように説明している。「私がしていることを歪曲して認識している人がたくさんいます。おそらく、短い引用や、中傷的な記事の見出しに基づいているのでしょう。このポッドキャストは、危険な誤報を流していると非難されています。特に、2つのインタビューについて非難を受けています。ピーター・マッカロ博士のものと、ロバート・マローン博士のものです。ピーター・マッカロ博士は心臓専門医で、その分野で歴史上最も多くの論文を発表している医師です。ロバート・マローン博士は、mRNAワクチン技術の開発に関する9つの特許を所有し、少なくとも部分的にはmRNAワクチンにつながる技術の開発に関与しています。この二人は、非常に専門性が高く、非常に知的で、非常に熟練した人たちであり、一般人の主流な考え方とは異なる意見を持っています。私は、彼らの意見を聞いてみたかったのです。そのため、彼らのインタビューは特に、危険であり、危険な誤報であるというレッテルを貼られたのです。」
また、誤情報を流しているという非難に対しては、「誤情報という言葉で私が問題視しているのは、少し前まで誤報だと思われていたことが、今では事実として受け入れられていることが多いという点です。例えば、8カ月前には、ワクチンを接種しても新型コロナウイルスに感染する可能性があり、ウイルスを広めることができると発言したら、ソーシャルメディアから排除されていたでしょう。あるプラットフォームから追放されていたでしょう。でも今では、それが事実として受け入れられています。また、布製のマスクは効果がないと思う、と言えば、ソーシャルメディアから追放されていたでしょう。今では、CNNで公然と報じられています。新型コロナウイルスが研究室から持ち込まれた可能性がある、と発言すれば、多くのソーシャルメディアから追放されていたでしょう。一時は禁止されたこれらの説はすべて、私がポッドキャストでインタビューした、危険な誤報を流しているとして非難されている2人の博士が公然と論じていたのです。彼らが正しいかどうかはわかりません。私は医者でも科学者でもありませんから。私はただ座って、人と話し、会話をしている人間です。私は物事を間違うことがあります。しかし、私はそれを正そうとします。間違ったことをしたら、それを正すようにしています。なぜなら、私は真実を伝えることに興味があるからです。」と説明している。
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