ポール・マッカートニー氏、ビートルズ初期の時代に愛用し、以降行方不明となったベース・ギターの大規模捜索開始【英国メディア】(2023/09/05)
今も現役の世界的ロックスターのポール・マッカートニー氏(81歳)がこの程、ビートルズ(1962年デビュー、1970年解散)の初期時代に愛用し、以降行方不明となっているベース・ギターの大捜索を開始した。
9月4日付
『BBCニュース』、
『ジ・インディペンデント』紙は、ポール・マッカートニー氏がこの程、ビートルズ初期時代に愛用していたベース・ギターの行方を捜すプロジェクトを立ち上げたと報じている。
英国ロックバンドのビートルズのメンバーだったポール・マッカートニー氏が、初期の頃に愛用していてその後行方が分からなくなっているベース・ギターについて、世界規模で捜索するプロジェクト(ザ・ロスト・ベース・プロジェクト)が始まった。...
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9月4日付
『BBCニュース』、
『ジ・インディペンデント』紙は、ポール・マッカートニー氏がこの程、ビートルズ初期時代に愛用していたベース・ギターの行方を捜すプロジェクトを立ち上げたと報じている。
英国ロックバンドのビートルズのメンバーだったポール・マッカートニー氏が、初期の頃に愛用していてその後行方が分からなくなっているベース・ギターについて、世界規模で捜索するプロジェクト(ザ・ロスト・ベース・プロジェクト)が始まった。
マッカートニー氏は1961年に、ドイツ・ハンブルグでカール・ヘフナー社(KH、1887年創業の老舗楽器メーカー)の“500/1バイオリン・ベース”を30ポンド(38ドル、約5,500円)で購入した。
彼は、1962年ビートルズのデビュー曲の“Love Me Do”や、翌年大ヒットした“She Loves You”、“Twist and Shout”のレコーディングの際に愛用していた。
しかし、8年後に行方知れずとなり、現在に至っている。
今回、同捜索プロジェクトが立ち上げられたのは、マッカートニー氏が長年の友人であるKHマーケティング・マネージャーのニック・ワス氏(69歳)に捜索を依頼したことから始まった。
同氏は『BBCニュース』のインタビューに答えて、“1969年1月に行われた、「Get Back」ミュージックビデオ撮影まで使われていたが、以降行方知れずとなったと思われる”と言及した。
紛失したり盗難に遭った著名音楽家の楽器は、後に存在が判明してオークションにかけられると数百万ドル(数億円)の値が付けられることは良くあることである。
例えば、故ジョン・レノン氏(元ビートルズ、1940~1980年)が“I Want to Hold Your Hand”等の作曲に使っていたギターは、盗難されて50年後に所在が分かってオークションにかけられた際、190万ポンド(240万ドル、約3億4,800万円)で取引されている。
今回のマッカートニー氏の愛用したベース・ギターは、上記の金額を遥かに超えるかも知れない。
しかし、ワス氏は、“見つけ出すのに大金を払うようなことはしたくない”とし、“マッカートニー氏はデビュー以来62年間、世界の音楽業界及びファン等に多大な貢献をしてきた人物であるから、本プロジェクトとしては、彼に恩返しをするために、彼の愛用したベース・ギターをスムーズに戻してあげたいと考える”と強調している。
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中国人活動家、水上オートバイで韓国まで逃避行を試みるも遭えなく逮捕【欧米メディア】(2023/08/24)
中国政府は近年、反体制派や人権活動家らの国外逃亡を阻止すべく、空港やその他の国境検問所において出国禁止措置を強化している。そうした中、通常ルートでの中国出国を断念した中国人活動家が、韓国までの約300キロメートルを水上オートバイで走破しようと試みたが、遭えなく逮捕されている。
8月23日付
『BBCニュース』、
『ロイター通信』は、中国人活動家が水上オートバイで黄海を走破して韓国までの逃避行を試みたが、遭えなく当局に逮捕されてしまったと報じている。
韓国の海洋警察庁(沿岸警備隊、1953年設立)の8月22日付発表によると、水上オートバイに乗って韓国に亡命しようとした中国人活動家が逮捕されたという。
同容疑者は、ライフジャケットとヘルメットを着用し、燃料入りタンク5つを牽引して、山東省から黄海を経て韓国に向かっていたところ、仁川港(インチョン)近海で走行トラブルを生じて当局に助けを求めたが、密入国しようとしたことが判明し逮捕に至ったという。...
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8月23日付
『BBCニュース』、
『ロイター通信』は、中国人活動家が水上オートバイで黄海を走破して韓国までの逃避行を試みたが、遭えなく当局に逮捕されてしまったと報じている。
韓国の海洋警察庁(沿岸警備隊、1953年設立)の8月22日付発表によると、水上オートバイに乗って韓国に亡命しようとした中国人活動家が逮捕されたという。
同容疑者は、ライフジャケットとヘルメットを着用し、燃料入りタンク5つを牽引して、山東省から黄海を経て韓国に向かっていたところ、仁川港(インチョン)近海で走行トラブルを生じて当局に助けを求めたが、密入国しようとしたことが判明し逮捕に至ったという。
当局は身元を明らかにしていないが、地元メディア報道によると、権平(クォン・ピョン、35歳)と名乗る活動家で、かつて習近平国家主席(シー・チンピン、70歳、2012年就任)を公然と批判したために中国で収監されていたことがあるという。
中国政府は近年、反体制派や人権活動家らの中国逃亡を阻止すべく、空港やその他国境検問所における取り締まりを厳しくしている。
また、中国寄りの東南アジアの国も、亡命希望者を受け入れなくなっている。
先月も、ラオス当局が、米国に暮らす家族に会うために同国経由で渡米を試みた著名人権派弁護士の盧思位氏(ルー・シーウェイ)を拘束している。
かかる事情もあって、同容疑者は、無謀にも水上オートバイを使って約300キロメートル(186マイル)も走破しようとしたものとみられる。
韓国拠点の国際NGO「Dialogue China」運動家の李大善氏(イー・テソン)が8月22日に『AFP通信』に語ったところによると、拘束された権容疑者は中国からの脱走者だとした上で、“韓国に密入国しようとした手段は間違っていたが、2016年以降中国当局に厳しく監視され、2017年には投獄されたことや、その他政治的迫害に遭って止む無く逃げ出そうとしたものだ”という。
なお、李氏によると、権容疑者は現在、韓国もしくは第三国での難民申請を検討しているとする。
ただ、韓国は毎年、ほんの一握りの難民申請しか認めていない。
(編注)水上オートバイ:当該メディアでは「ジェットスキー」と報じられていたが、これは1970年代初めに米国で初めて売り出された川崎重工の商品名。
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