ドナルド・トランプ前大統領(77歳、2017~2021年在任)は、2月24日実施のノースカロライナ州における共和党予備選でも勝利を収め、益々勢いをつけている。しかし、相変わらず、“移民は米国を亡ぼす”等の暴言を吐いており、ネット上では“自身も移民の子孫である上、3人のうちの2人の妻も移民だ”等の非難の声が上がっている。
2月25日付
『AP通信』は、ドナルド・トランプ前大統領による「移民が我が国を亡ぼす」
との演説にネット民から非難の声が上がっていると報じた。
ドナルド・トランプ前大統領は、2月24日実施のノースカロライナ州における共和党予備選でも勝利を収めた。
同州は、競争相手のニック・ヘイリィ候補が知事を二期務めた地元であるにも拘らず、トランプの勝利でいよいよ予備選争いに勢いづいている。...
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2月25日付
『AP通信』は、ドナルド・トランプ前大統領による「移民が我が国を亡ぼす」
との演説にネット民から非難の声が上がっていると報じた。
ドナルド・トランプ前大統領は、2月24日実施のノースカロライナ州における共和党予備選でも勝利を収めた。
同州は、競争相手のニック・ヘイリィ候補が知事を二期務めた地元であるにも拘らず、トランプの勝利でいよいよ予備選争いに勢いづいている。
ただ、慢心からか、支持者受けする極論を述べるのはいつものことで、投票日当日にワシントンDCで開催された米保守主義組合(ACU)主催の保守政治行動会議(CPAC、注後記)において、“移民は米国を亡ぼす”元凶だと演説した。
すなわち、トランプは、“ものすごい数の移民が入国しようとしているが、それによって米市民の生活が脅かされ、やがては国自身も衰退してしまう”として、“メディアは叩くかも知れないが、自身としては大胆な国外追放措置を取らねばならないと考えている”と強調した。
これに対して、ネット民からは早速次のような非難の声が挙げられている。
●あるSNSユーザー:トランプの祖父であるフレデリック・トランプ(1869~1918年)はドイツ移民。よって、トランプは移民の子孫。
●別のユーザー:トランプの2番目の妻マーラ・メープルス・トランプ(現60歳、1993~1999年婚姻関係、女優)を除いて、最初の元妻イバナ・トランプ(1949~2022年、1977~1992年婚姻関係、チェコスロバキア出身の元モデル)も現妻メラニア・トランプ(現53歳、2005年結婚、ユーゴスラビア(現スロベニア)出身の元モデル)も移民。
●また別のユーザー:移民を追い出すということは、現妻のメラニアも追い出すのか。
●民主党バイデン候補陣営:
(1)トランプはアドルフ・ヒトラー(1889~1945年)の真似をし、金正恩総書記(40歳、2011年就任)を称賛し、そして独裁者かつ米民主主義の脅威であるウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)と友好関係にあるような、とんでもない人物。
(2)数百万人もの移民を収容所に送り込むとの暴挙に出ようとしているだけでなく、2020年の前回大統領選でジョー・バイデン大統領(81歳、2021年就任)に700万票も得票数で大敗しているのに、依然負けていないと嘘をつき続けていると非難。
(注)CPAC:全米の保守主義の活動家・政治家が出席する、年に1度のスピーチ討論会。ACUに加えて100を超える組織も出席している。
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エジプトのシナイ半島では、ガザ地区のラファからケレム・シャロムに至るまでの間、国境地域が形成されていて、その狭い地域を建設機械が盛んに稼働し、土地整備している模様である。
『AP通信社』の2月16日金曜日の衛星画像の詳細解析によると、建設工事が進行中であるという。クレーンやトラックが観察でき、コンクリートでの境界域が、約20km2の難民収容地域を取り囲んでいる。
2月12日、この工事現場の存在を公表したNGO団体‘人道支援野ためのシナイ基金によると、この場所は、万が一に備えたパレスチナ難民をエジプトで受け入れるために用意した、という。...
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エジプトのシナイ半島では、ガザ地区のラファからケレム・シャロムに至るまでの間、国境地域が形成されていて、その狭い地域を建設機械が盛んに稼働し、土地整備している模様である。
『AP通信社』の2月16日金曜日の衛星画像の詳細解析によると、建設工事が進行中であるという。クレーンやトラックが観察でき、コンクリートでの境界域が、約20km2の難民収容地域を取り囲んでいる。
2月12日、この工事現場の存在を公表したNGO団体‘人道支援野ためのシナイ基金によると、この場所は、万が一に備えたパレスチナ難民をエジプトで受け入れるために用意した、という。
エジプトのシナイ地域の企業家によると、建設工事はエジプト軍と関係が深い‘シナイの息子‘社によって行われているという。難民収容地域の周囲には
7m高さの壁が建設される予定で、この壁建設に当たっては、エジプト軍の工兵部隊の監視下で、厳重な警戒の下で行われるという。
『Wall Street Journal』がエジプト軍筋から得た情報によると、シナイ半島の保安地区の整備により、10万人までの難民収容が可能となるという。さらに、エジプト政府から『仏ルモンド誌』が入手した情報では、ラファの町へのイスラエル軍の侵攻が起こった場合に大量のパレスチナ難民がエジプト側に流入した場合に備えての保安地区整備であるという。
なお、エジプト政府のデイア・ラッシュワン報道官は、公式にはシナイ半島の保安地区の建設計画を否定しており、イスラエルとハマス間のパレスチナ・ガザ区での戦闘でガザ地区の住民がエジプト側に強制的に移動させられることに反対を表明している。
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