米国、冬季オリンピック視聴率が低迷
米紙
『ワシントン・ポスト』は「北京冬季オリンピックのテレビ視聴率は悪いというより、歴史的な酷さだ」と報じている。
『ワシントン・ポスト』によると、視聴率は開会式からは低迷した。1570万人の視聴者数は過去最低の数字であり、韓国で開催された2018年冬季大会の開会式から44%も減少した。最初の4日間のテレビ中継では、毎日平均1270万人が視聴し、2018年から50%近く減少した。
同紙は、「近年、ほとんどすべてのテレビ番組の視聴率が低下しているが、オリンピックほど大きく、速く、そして圧倒的な高みから低下したものはないだろう。...
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『ワシントン・ポスト』によると、視聴率は開会式からは低迷した。1570万人の視聴者数は過去最低の数字であり、韓国で開催された2018年冬季大会の開会式から44%も減少した。最初の4日間のテレビ中継では、毎日平均1270万人が視聴し、2018年から50%近く減少した。
同紙は、「近年、ほとんどすべてのテレビ番組の視聴率が低下しているが、オリンピックほど大きく、速く、そして圧倒的な高みから低下したものはないだろう。」と伝えている。「かつては圧倒的なテレビイベントであったオリンピックが、いまや単なる人気番組になっている。」例えば、人気ドラマシリーズ「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」は昨シーズン、毎週平均1260万人の視聴者を記録していたという。
米『ABCニュース』によると、競技開始後4日間の視聴率は、冬季オリンピック史上最も低い視聴率を記録する勢いだという。開会式前日の夜の視聴者数は800万人で、東京大会の900万人を下回り、ゴールデンタイムのオリンピック放映時間帯では過去最小の視聴者数となった。
同メディアは、「こうした厳しい数字は驚きではない。」と述べている。経済や人権問題で米中関係が緊張していること、新型コロナウイルスが蔓延している中で再びオリンピックが開催されること、そして大会に臨む話題性がなかったことが大きな要因となっているようだと分析している。
ただし、ゴールデンタイムのオリンピック中継は、依然としてネットワークテレビで最も視聴されているイベントであり、4夜とも他局に比べて最も多くの視聴者を集めた。
『ABCニュース』は、テレビの視聴者が減少している一方で、ストリーミングは大幅な増加を続けていると伝えている。最初の4日間のストリーミング再生時間は10億分を超え、冬季大会としては史上最速を記録している。今週末までに、平昌での合計21億7000万分を上回るペースで推移している。これまでの記録は、東京大会の44億8000万分。2014年のロシアのソチ冬季大会は4億2千万分だった。
ストリーミング・プラットフォームのPeacockは、NBCのすべてのオリンピック放送を提供しており、東京大会のときよりもオリンピック番組のナビゲーションを大幅に改善したという。
『ワシントン・ポスト』は、メイン大学でメディアの歴史を教えているマイケル・ソコロウ教授は、テレビの視聴率は低いものの、デジタル視聴の上昇は、オリンピックがこれまで以上に人気がある可能性を示唆していると述べていることを伝えている。
「ユーチューブやティックトックのオリンピック動画が何億回と再生されることを考えると、このオリンピックが米国史上最も視聴された動画イベントのひとつになったとしても、驚きではない」と指摘している。そして、オリンピックは、毎晩大勢の観客が見る大規模なスポーツ・エンターテインメント番組から、レース、演技、メダル授与式など、人々が好きなときに見られる何百もの短い独立した作品で構成される番組へと進化している、と述べている。
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アマゾン内部文書、アレクサの所有者は数週間でデバイスを使用しなくなることが判明
ブルームバーグの報道によると、アマゾンは、スマートホームアシスタントのアレクサを購入しる多くの人が、わずか2週間でデバイスを使用しなくなることを内部文書で報告していたことが判明した。内部文書によると、アマゾンのスマートホームアシスタントの25%もが、起動後わずか数週間で高価な文鎮と化しているという。
『ブルームバーグ』の記事によると、アマゾンは、同社のアレクサのデバイスのユーザーがスマートホームアシスタントの機能を十分に活用できておらず、デバイスを入手してから早ければ2週間で飽きてしまうことを認識していることが明らかになった。
ブルームバーグが閲覧したアマゾンの内部文書によると、アレクサの所有者の多くは、クリスマス時期にデバイスを購入するものの、その後すぐにその製品のことを忘れてしまう傾向があるという。...
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『ブルームバーグ』の記事によると、アマゾンは、同社のアレクサのデバイスのユーザーがスマートホームアシスタントの機能を十分に活用できておらず、デバイスを入手してから早ければ2週間で飽きてしまうことを認識していることが明らかになった。
ブルームバーグが閲覧したアマゾンの内部文書によると、アレクサの所有者の多くは、クリスマス時期にデバイスを購入するものの、その後すぐにその製品のことを忘れてしまう傾向があるという。ある年には、新しいアレクサのデバイスの15%から25%が、2週間程度使用した後にオフになっていた。アマゾンは、2018年に販売したアレクサのデバイス1台あたりが2021年には5ドル(約572円)程度の損失になると予測し、2028年には2ドル(約229円)の利益を出せるように計画を練っているという。
2019年には、アレクサのユーザーは通常、使い始めてから3時間以内に、デバイスで使うことになる全機能の半分を発見していることが明らかになった。音楽の再生、他のスマートデバイスの制御、タイマーの設定、迅速な情報検索など、ほとんどの人がスマートホームアシスタントで思い浮かべる使い方などである。
しかし、ユーザーの多くは新機能の発見力が低いこともあり、デバイスへの関心が急速に低下し、音楽再生のような基本的な用途のために、なぜこのような高価な製品が必要なのかと思い始める傾向があることが分かってきた。対策として、アマゾンはスクリーン付きスピーカーやヘッドホン、車載用など、アレクサ対応製品の幅を広げようとしてきた。しかし、そのような努力にもかかわらず、ユーザーの関心は停滞していると言われている。もう一つの対策として、アレクサの他の機能に関する説明を提供することであるが、宣伝を望まないユーザーには評判が良くないという。
さらに、アレクサ対応デバイスの売上高の伸びも、新発売された時のような勢いを失っている。スマートホームアシスタントとして最初に発売されたエコーは、2014年のアメリカでの発売のとき、驚くほどの成功を収めた。フェイスブックやグーグルなどもすぐに同様の製品で追随した。昨年、アマゾンは、米国の家庭の25%が少なくとも1台のアレクサデバイスを所有し、アマゾンプライム世帯では、この数字は27%に上ると推定していると報じられた。しかし、社内予測では、今後数年間は年率1.2%の増加にとどまるとされている。
なお、米紙『ワシントン・ポスト』によると、米国では13万人近くの人がアレクサという名前をつけられており、2015年には米国では6千人以上の女児がアレクサと命名された。しかし、アマゾンが音声サービスのかけ声として「アレクサ」を選んで以降、この名前の人気が急落したという。2020年には、約1300人の赤ちゃんがこの名前を授かっただけだった。『ワシントンポスト』の記者が25人の「アレクサ」という名前の女性を取材したところ、数名は自分の名前が使用されていることに対して特に関心を示さなかったものの、大多数は、周囲からの指摘やからかいにうんざりしているということが判明した。
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