米中貿易戦争に苦しむ米国農家(2019/05/14)
トランプ米大統領が巻き起こした米中貿易戦争に、米国農家が我慢の限界となっているという。
5月14日付米国
『NBC』 は「トランプが巻き起こした米中貿易戦争過熱に苦しむ農家」との見出しで以下のように報道している。
最近の大雨でトウモロコシや大豆の植え付けが出来ずにいる国内農家は、米中通商交渉決裂のニュースに殆ど希望を持てずにいると語る。中西部アイオワ州で農業を営むのバードール氏は、昨年の今頃、米中の貿易対立は今年には終わっているだろうと踏んでいたのだが、終わる見込みが無い事に落胆する。...
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5月14日付米国
『NBC』 は「トランプが巻き起こした米中貿易戦争過熱に苦しむ農家」との見出しで以下のように報道している。
最近の大雨でトウモロコシや大豆の植え付けが出来ずにいる国内農家は、米中通商交渉決裂のニュースに殆ど希望を持てずにいると語る。中西部アイオワ州で農業を営むのバードール氏は、昨年の今頃、米中の貿易対立は今年には終わっているだろうと踏んでいたのだが、終わる見込みが無い事に落胆する。コスト削減、融資増加など出来ることをやり続けている。農家は生きるも死ぬも貿易しだい、業界全体が同じ状況だいう。
中国は6月1日付けで600億ドル相当の米国製品への追加関税発動を発表、これまでの歴史的な苦境以上の財政的打撃となる。トランプ政権の通商戦略により、全米農家の収入が昨年12%減った。貿易戦争の長期化で事態はさらに悪化しそうである。
最近の米中関係緊張のニュースにより、大豆価格は1ブッシェル(27.2キロ)あたり8ドル下落。今の時期通常なら6,7割の穀物の作付が行われるが、洪水の影響により、米農務省によるとまだ35%の農家しか作付を終えていないという。
このような農家の苦境の一方、政権内では大統領の交渉策に理解を示しており、ほとんどの農家は中国は対等な貿易パートナーでないことに合意し、長期的利益のためには短期的痛みを取ろうとしている。
しかし苦境が何年も続くと、熱心な支持者もトランプの交渉術に批判を始めている。トランプが正しいことをやっていると支持しながらも現実には製品価格は下がり続けている。トランプが盤石な支持基盤である農家からの信頼を勝ち得るかはまだ不確定である。
5月13日付米国『CNN』 は「トランプの貿易戦争にしびれを切らす農家」との見出しで以下のように報道している。
トランプの米中貿易戦争に、米国農家が我慢の限界となっている。農家たちは長い間、中国との不均衡貿易を正すと意気込むトランプの貿易戦略を支持してきた。しかし、トランプ氏は何週間も、政権の交渉は進展していると前向きな発言を繰り返してきたのだが、突如2000億ドル相当の中国製品への追加関税を科し、更に関税を拡大しようとしたため、中国から600億ドル相当の米国製品への追加関税という反撃を受けた。
大豆、とうもろこし、小麦生産農家は1年間中国の関税の煽りを受けてきた。高い米国製品は中国に売れなくなり、民間バイヤーの殆どは米国の大豆や小麦を買うのを辞めてしまった。
今回の追加関税は昨年既に25%関税となっている農作物に直接影響はしないが、このニュースが価格下落を招いた。
全米とうもろこし農家協会は、「農家たちは我慢強く交渉の成り行きを見守ってきたが、日に日に忍耐の限界にきている。農業には関税でなく、確実性が必要だ。」としている。
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米ケンタッキーダービーで1位の降着に賛否(2019/05/07)
4日に行われたケンタッキーダービーでマキシマムセキュリティは1着で入線したものの、審議の結果、進路妨害をしたとして17位へ降格となり、2着だったカントリーハウスが1位に繰り上がった。この結果にオーナーは異議申し立てをしたが、ルール通りと却下されている。トランプ大統領も、良いレースだった、これを1位でないとするのはポリティカルコレクトネスだ等と疑問を呈する投稿をするなど賛否が議論されている。
5月7日付米国
『NBC』 は「ケンタッキーダービーがマキシマムセキュリティの異議申し立てを却下」との見出しで以下のように報道している。
ケンタッキー州競馬委員会によると、1位で入線したマキシマムセキュリティの降着処分に対する共同オーナーによる異議申し立ては、即刻退けられたという。同委員会は、今回の裁断は意義を受け付ける性質のものではないため、この要求は“非現実的”であると文書でコメント。...
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5月7日付米国
『NBC』 は「ケンタッキーダービーがマキシマムセキュリティの異議申し立てを却下」との見出しで以下のように報道している。
ケンタッキー州競馬委員会によると、1位で入線したマキシマムセキュリティの降着処分に対する共同オーナーによる異議申し立ては、即刻退けられたという。同委員会は、今回の裁断は意義を受け付ける性質のものではないため、この要求は“非現実的”であると文書でコメント。ゲーリー・ウェスト共同オーナーの弁護士は、驚きショックを受けているとする。
他の馬の進路を危険に妨害したとして、カントリーハウスを1位とするこのような措置は145年の 歴史で初めてだという。(1968年最初の勝利馬は、後に薬物陽性で失格。)競馬界全体がこの問題の賛否を問い、調査すべき問題だとウェスト氏はいう。審判側は降着決定の発表時も質問も受け付けなかったとし、今回の問題に対し不透明性に疑問を呈した。
最終コーナーで同馬がレーンをはみだしウォーオブウィルに衝突、8位だったが判定後7位に繰り上がっている。
最初に異議を唱えたのはカントリーハウスの騎手だった。ウィスト氏は月曜マキシマムセキュリティがレーンをはみだしたのは認めたが、団子状態だったため致し方ないことだと述べている。同州ダービーは20頭だが、他州のダービーは最大14頭だとも主張している。
5月6日付米国『CNN』 は「賛否に揺れるケンタッキーダービー判定、トランプが首を突っ込み、オーナーは異議申し立て」との見出しで以下のように報道している。
ダービーでおきたマキシマムセキュリティ降着措置との予想外の結果が依然として波紋を呼んでいる。ゆるんだ地面のコーナーを最初に曲がったのだが、他の馬を妨害したと判定された。マキシマムセキュリティは15万人のファンのざわめきに不安を見せていたが、すぐに落ち着きを取り戻したという。一方、マキシマムセキュリティのオーナーはTV番組で、彼の陣営が競馬委員会へ異議申し立てすることを明かした。
トランプ米大統領まで介入し、ツイッターでこの決定は「良い決定でない」、この措置は「政治的公正(ポリティカルコレクトネス)」だと意見。「ケンタッキーダービーの審判決定は良いものではない。湿った滑りやすいトラックで行われた荒々しい転倒レースで、実に素晴らしいレースだった。政治的公正が幅をきかせる昨今では、順位がひっくり返ってしまった。最高の馬1位にならなかったのだ、接戦でもさえもなかったのに! 」とツイッターでつぶやいている。
競馬司会者 Mike Battagliaは、スポーツには、不文律があると指摘するも、同州競馬委員会は騎手や馬に自由裁量を与えており、「マキシマムが他馬のチャンスを妨害したのは明白で、ルールに則った裁定だろう。ルールに沿わなければ、競馬全体の秩序を乱すこととなる。」とし、裁定を支持。初優勝したカントリーハウスのトレーナーは、「裁定は非常に難しい決定であっただろう、私がその立場でなくて幸いだ。」とコメント。
痛みを伴ったのは、セキュリティに大金1000万ドルを賭けていたファン。カントリーハウスには総額92.8万ドルしか賭けられていなかった。3連単の配当で、2500ドルから16.55万ドル手にした人も出た。
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