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【Globali】
G7閉幕、米国とカナダの緊張関係が高まる(2018/06/11)
『BBC』『CNN』『ロイター』などの英文メディアは、カナダで開かれていた主要7ヶ国首脳会議(G7)が今月10日に閉幕したが、米国とカナダの関係、また欧州との関係に緊張状態が続いていることを報じている。
ドナルド・トランプ米大統領は9日、米朝首脳会談のため、閉会前にシンガポールへと移動したが、その機内でツイッター投稿を行い、7ヶ国の合意文書(コミュニケ)の承認を撤回するよう政府代表へ指示したと発言した。首脳合意文書ではロシア政府に対して、他国を不安定にさせる行為や民主主義を損なうような行為をやめるよう求めており、さらにシリアのアサド政権への支援を中止するよう要求していた。
トランプ氏は、一度は合意し署名を行ったが、移動の機内でそれを撤回。...
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ドナルド・トランプ米大統領は9日、米朝首脳会談のため、閉会前にシンガポールへと移動したが、その機内でツイッター投稿を行い、7ヶ国の合意文書(コミュニケ)の承認を撤回するよう政府代表へ指示したと発言した。首脳合意文書ではロシア政府に対して、他国を不安定にさせる行為や民主主義を損なうような行為をやめるよう求めており、さらにシリアのアサド政権への支援を中止するよう要求していた。
トランプ氏は、一度は合意し署名を行ったが、移動の機内でそれを撤回。同氏は自身のツイッターで「カナダのトルドー首相が記者会見において事実と異なる発言をしたこと、カナダが米国の農業や企業に対し、重い関税を課していることに基づいて、コミュニケを承認しないよう指示した。まずは自動車への関税を検討する」と述べた。
カナダのジャスティン・トルドー首相は閉幕後に記者会見をしており、トランプ政権が行った鉄鋼・アルミニウムへの関税措置に対する報復を行うと発言していた。同氏は「カナダ人は礼儀正しく合理的だが、相手の言いなりにはならない」などと述べた。トランプ氏の承認撤回発言がこれに直接起因するものかはわからないが、「G7会合中は穏やかだったのに、自分がいなくなった後の会見では『米国の関税は無礼だ』『好き勝手させない』などと発言して、非常に不誠実で弱い人間だ」などとツイッターに書き込み、批判した。
他国もトランプ氏の対応には驚きを隠せず、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は「ツイートで信頼をぶち壊しにすることになる」と非難し、欧州連合が米国関税への対抗措置を取ると表明した。フランスのエマニュエル・マクロン大統領も「国際協力を突発的な怒りで決めてはいけない」としてコミュニケを引き続き支持すると述べた。
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