これまで、中国の武漢ウイルス研究所がウイルスの発生源である可能性は極めて低いと見なされていたが、現在米国や英国では形勢が変わりつつあるようである。英国の情報機関は、パンデミックが中国の研究所から流出したウイルスによって始まったとする説は「可能である」と考えているとメディアが報じている。
インドの
『ワールド・イズ・ワン・ニュース』は、米国のバイデン大統領が新型コロナウイルスの追加調査を命じた後、英国の科学者も「研究所からの流出」説を支持していることが明らかになったと伝えている。
流出説を支持する科学者たちは、ウイルスが中国の武漢ウイルス研究所で人工的に作られたものであり、その後、ウイルスが自然に開発されたものであると世界に思わせるために、「意図的なデータの破壊、隠蔽、汚染」が何度も試みられたと考えていると報じられている。...
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『ワールド・イズ・ワン・ニュース』は、米国のバイデン大統領が新型コロナウイルスの追加調査を命じた後、英国の科学者も「研究所からの流出」説を支持していることが明らかになったと伝えている。
流出説を支持する科学者たちは、ウイルスが中国の武漢ウイルス研究所で人工的に作られたものであり、その後、ウイルスが自然に開発されたものであると世界に思わせるために、「意図的なデータの破壊、隠蔽、汚染」が何度も試みられたと考えていると報じられている。しかし、中国の外務大臣は、欧米諸国が新型コロナウイルスの大流行を利用して、「汚名、政治的操作、責任転嫁」を行っていると非難し、これらの主張を否定している。
英『スカイニュース』によると、パンデミックの中国研究所起源説は、これまで少数派または陰謀論だと考えられてきたものの、一部の科学者たちは、2021年のWHOの報告書は徹底した調査ではなかったとして批判していた。その後24人の研究者がWHOに書簡を送り、研究所からの漏洩説を再度検討する必要があると主張した。そんな中、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が5月20日に、米国の情報機関の機密報告書で、武漢ウイルス研究所の3人の研究者が、最初の症例が報告される1カ月前の2019年11月にコロナウイルスのような症状で入院したことが示唆されていたと報じた。この報道により、研究室からの流出説が新たにクローズアップされ、バイデン大統領は、米国の研究室に対し、更なる調査を進めるよう指示した。
米『ブライトバート』によると、英国の秘密情報部 (MI6) の元長官であるリチャード・ディアラブ卿は、ウイルスが武漢の研究所から発生したという考えを一貫して支持してきたが、多くの科学者は昨年まで、トランプ前大統領の側に立っていると思われることを恐れて、この考えを支持することを控えていたと語っている。「誰もがトランプ氏側に立つことを嫌がった。しかしバイデンが登場したら、彼らは突如見解を変えた」と述べている。
「私は資料を1年前に軍事研究施設に送ったが、1年前は、人々は私の話を聞くことを拒否した。昨年までは、流出説を唱える人は誰もが陰謀論者であると非難され、何について話しているのかわからないと言われてきた。」しかし、「これは、第二次世界大戦以来、世界的に見ても最も破壊的な出来事だ。しかし我々はただ座って、中国の言うことを額面通りに受け入れている。私が提唱しているのは、弾圧ではなく、明確な議論と適切な話し合いだ」と述べている。
英ウォーリック大学の分子腫瘍学教授であるローレンス・ヤング氏は、WHOの調査報告書は詳細を欠いているため、科学界では「多くの懸念」が持たれていると述べている。教授は、「調査員たちは研究所の一次データへのアクセス権が与えられていなかった。また、最初の症例が武漢で発見され、そのすぐそばにコロナウイルスを研究する非常に大きな研究所があるというのは、偶然とは言い難い」と指摘している。
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